バレンシアテスト アプリリア写真ギャラリー 大胆なエアロアップデートをまとったRS-GPが登場 マルティンはゼッケン89へ MotoGP2026

2026年シーズンの始動となるバレンシア公式テストで、アプリリア勢が圧倒的な存在感を示した。トラックハウスのラウル・フェルナンデスがトップタイムを記録し、アプリリア・レーシングに加入したマルコ・ベッツェッキが2番手に続く形で、1-2フィニッシュ。イタリアメーカーにとって、過去最高の滑り出しとなった。ベッツェッキが走行したRS-GPには、フロント、サイド、リアに至るまで大胆なエアロアップデートが施されており、視覚的にも従来型とは明確に異なる仕様だった。黒と白のテストカラーをまとったマシンは、完全に新しい開発フェーズに入ったことを示している。

アプリリア・レーシングでは、この新型空力パッケージに加え、ベッツェッキが2025年終盤に使用していたシャシーを、ホルヘ・マルティンがテスト。2024年のMotoGP王者は、2025年の負傷によるブランクを埋めるための走行と同時に、2026年に向けた開発作業を進めた。マルティンは16番手に終わったが、走行後の雰囲気は明るく、Noaleのファクトリーにとって手応えある内容となった。

フェルナンデスは最終的に1分29秒373を記録し、初日トップタイムでセッションを締めくくった。新パーツの投入はなかったが、電子制御系のプログラムを中心に進め、普段のグランプリ週末ではできない作業を集中して実施。明確な改善が見られ、チーム内の士気も高まっている。小椋藍もまた異なるセットアップやライディングスタイルの調整を試み、最終的に11番手を記録。64周を走行し、参加ライダー中最多周回数を記録した。