バレンシアテスト KTM写真ギャラリー 新型フェアリング、シートユニットをテスト MotoGP2026

2026年の幕開けを告げるバレンシア公式テストで、KTM陣営はRC16の新たな開発仕様を投入。ファクトリーチームのペドロ・アコスタがKTM勢最上位の5番手に入ると、ブラッド・ビンダーが9番手、テック3に移籍したマーベリック・ビニャーレスが6番手と、各ライダーが安定したパフォーマンスを発揮。2026年に向けた開発方向性に手応えを得る一日となった。ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー)は、53周を走行して5番手に入る好結果。新型のサイドフェアリングの検証を中心に進め、マシンバランスと空力性能の確認に集中した。

KTMはこの日、ファクトリーおよびテック3勢に新しいフェアリングや空力パーツを提供。アコスタはトップから0.2秒差と迫り、2年目に向けた成長の兆しを見せた。アコスタとともにファクトリーから出走したブラッド・ビンダーは、52周を走行して9位。彼も同様に新フェアリングのテストを担当し、マシンの反応や方向転換の速さを評価。

テック3では、2026年からKTMに加入したマーベリック・ビニャーレスとエネア・バスティアニーニが登場。2人は新しいシート形状のテストを中心に実施し、マシンの人間工学的なフィット感の向上を目指した。ビニャーレスは6位でテストを終え、復調への兆しを感じさせる仕上がり。2025年終盤に負った負傷からの回復も順調で、KTMでの新しいスタートに向けて順風満帆な滑り出しを見せた。一方、バスティアニーニは17位と下位に沈んだが、主にライディングポジションとセットアップに関する基礎的な確認作業に時間を費やした内容で、タイムは二の次のプログラムだった。