予選後のプレスカンファレンスから、マルケス選手のコメントを抜粋でお届けします。最大のライバルであるドヴィツィオーゾ選手がどのような走りをするかどうかということが最も重要ですが、もてぎで9番手スタートにも関わらず前に出てきた事を考えると、油断は出来ないとしています。

セッションの最初のタイヤを履いていた際は、イアンノーネが後ろに張り付いていました。FP2に至っては全てのラップで後ろに張り付かれてしまいました。その後は色々と工夫してなんとか彼と一緒に走らないで済みました。その後はようやく1人で走行出来るようになって良いペースで走行することが出来ました。リアにソフトとミディアムを履いて良い感触で走る事が出来ています。レースに備えて良い感触があるというのが重要ですし、後はレースの天候がどうなるかですね。」

「ここでの問題は時にはバイザーに雨粒が当たるような時であっても、トラックがウェットタイヤを履くほど濡れてはいないという事があるということなんです。ただウェットコンディションであっても非常に早くトラックが乾いていくので難しいんですよね。もちろんドライのレースを望んでいますけど、今朝はウェットコンディションでもスピードがありました。まだバイクの快適性に関しては100%ではないので、適切なセットアップを見つける必要があるでしょう。ただ、良いライディングが出来ていて、ラップタイムも出ていますから、レースで何が出来るかですね。ただ最も重要なことは表彰台でレースを終えること、そしてドヴィの前でレースを終えることです。

確かに彼が11位スタートというのは助けになりますけど、もてぎでも9番手スタートで、4周目にはもう自分の後ろに彼はいましたからね。ですからどうなるでしょうね。ここは少し異なっていますし天候にもよるでしょう。今回はビニャーレスが速いですし、ザルコもそうです。自分達のリズムを見つけて、レースを完走するということが最も重要になります。レース開始は夕方4時ですから気温が低下するということも非常に重要なポイントです。それはそれとして、いつも通り100%でレースをしたいと思います。」


「バイクのフィーリング、そしてスタートが重要になりますし、しっかりとタイヤを暖める必要があります。ヤマハのライダー達は新品タイヤで非常に速いですからね。あとは自分達がどのリアタイヤを選ぶかも重要になります。ただレースは27周ですから、タイヤのグリップはかなり激しく落ちていくでしょう。とにかく良いスタートをしてバイクをしっかりと感じ取るということですね。」

ここではMotoGPクラスであってもスリップストリームは1周の中で効果があります。まる1周張り付いているとフロントタイヤがオーバーヒートしてしまうのでフロントに出る必要がありますけどね。ただ1周の中でスリップストリームを使用すると大きな効果があります。数名のライダーが後ろに張り付いていましたが、これに関しては100%理解出来ます、ライダーというのは常に速いライダーを追おうとするものですし、時に自分が遅い時は自分もそうやって他のライダーを追おうとしますからね。ただボックス内で戦略を練って良い走りをすることが出来ました。」

(Photo courtesy of michelin)