DucatiによるチェコGPとDucatiのトリビアをご紹介します。こうして見るとやはりロレンソの成績が目立つのと、改めて歴史あるサーキットなのだということがわかります。また現在アンヘル・ニエト・チームでDucatiを走らせるカレル・アブラハムの父、カレル・アブラハム・シニアがブルノ・サーキットのオーナーです。

チェコGPとDucati

  • ホルへ・ロレンソはチェコGPでは5勝を挙げている。2004年に125cc、2006年と2007年に250cc、2010年と2015年にMotoGPで優勝。そして表彰台を9回獲得。ホルへ・ロレンソはロッシ、ペドロサに続いて、ブルノで3カテゴリー全て優勝した3人目のライダーとなっている。
  • ロレンソは同様にポールポジションも2005年、2006年、2007年に250ccで、2012年、2015年にMotoGPで獲得している。またフロントローは9回獲得している。
  • 今シーズン、ロレンソはスタートからレースを4回リードしている。これは全選手中最多。
  • 過去6戦にロレンソはレース序盤に最も順位を回復したライダーで、ヘレスでは3ポジション、フランスで5ポジション、イタリアで1ポジション、オランダで8ポジション、ドイツでは2ポジション順位を回復した。ポールポジションからスタートしたカタルーニャのみ2つポジションを下げている。昨年のブルノではロレンソは6番グリッドからレースをスタートし、1周目に2位となった。
  • Ducatiはブルノのトップスピードレコード316.4 km/hを2015年に記録している。
  • DucatiがチェコGPで勝利したのはカピロッシの2006年とストーナーの2007年。
  • トロイ・ベイリスはDucatiのMotoGP参戦初年度の2003年にレースを3位で終えた。その後DucatiはチェコGPで、カピロッシ、ストーナー、エリアスが獲得している。
  • ドヴィツィオーゾはチェコGPで4回2位でレースを終えている。なお、これは125cc、250cc、MotoGPクラスと別れている。

 

ブルノ・サーキットについて

  • ブルノは1987年に建造され、1992年を除いて毎年世界選手権を開催してきた。ヘレス、アッセンと共に多くのグランプリレースを開催しており、1993年以降ロードレース世界選手権を開催しているのはこの3つのサーキットのみ。
  • 31年間一切のコースレイアウト変更を行っていない唯一のサーキットである。
  • トラックの最大高低差は74mで、サーキットで最も高い部分はターン3のエントランスで、最も低い部分はターン10と11の間。
  • ライダーはホームストレート最後で315km/hから125km/hまで、333m、6.4秒で減速する。これはチャンピオンシップにおいて最も長いブレーキング区間である。しかし最もブレーキングが難しいのはダウンヒルのブレーキングとなるターン10で、ライダーはブレーキレバーに6.2kgもの入力を行い、減速Gは1.5Gに達する。
  • 31年の歴史において、2016年のレースが初めてレインコンディションでのレースとなった。2017年はウェットレース宣言がなされ、ライダー達はフラッグtoフラッグの中でバイク交換を余儀なくされた。
  • ブルノには40万人が住んでおり、首都のプラハに続いてチェコにおいて2番目に重要な町となっている。

(Source: Ducati)

(Photo courtesy of michelin)