今週末はフランスGPがル・マンにおいて開催されます。ル・マン サーキットはターン1の超高速コーナー、スピードが乗る前半のセクター1、セクター3と、向き変えが多いセクター4とに分けられますが、どのようなセッティングが求められるのでしょうか?

ル・マン攻略のポイント

高速コーナーに関して重要になってくるのは、何よりも安定感ですが、向き変えの多い区間に関してはハンドリングが重要となります。またストップ&ゴーとなる部分に関しては、そこからの立ち上がりの加速が求められますし、加速時のリアタイヤのスピンを抑え、後半までタイヤを温存させること、加速時にウイリーをいかに制御するのかもまた重要となります。

近年は電子制御でウイリーもコントロール出来る時代ですが、電子制御を効かせると加速が鈍くなるのもまた事実で、こうなってくると電子制御を切った状態でライダーの右手のスロットルコントロールが大きな違いを生み出すこととなります。

マシンごとの違い

マシンごとの特性としてはDucatiは高速コーナーでの安定感、加速が強烈ですが、今年はホンダも加速が改善しています。またストップ&ゴーの部分での立ち上がりの加速に関しては、ヤマハ、スズキ、アプリリアはホンダ、Ducatiに遅れを取るでしょうが、高速コーナー、向き替えの部分に関してはスズキが得意とするところです。

天候、周回数にも注目

ル・マンはまた天候が安定しないことも有名で、気温が変化しやすいトラックです。路面は数年前に再舗装されていますので、グリップレベルはさほど問題にならないと予想されます。

周回数は27となり長丁場のレースとなり、タイヤを最後まで上手に温存出来た選手が有利になることを考えると、タイヤ温存が得意なリンスに再び表彰台獲得のチャンスがあると言えそうです。

(Photo courtesy of michelin)