ブレンボが分析する2019年SBK第11戦マニクール

ブレンボが分析する2019年SBK第11戦マニクール

プロダクションベース車両におけるマニクール・サーキットでのブレーキングシステム

今シーズンのWSBKにおける最後の3戦の1つである戦いが、フランスのマニクールで27日から29日かけて開催されます。このサーキットには14のグランドスタンドが存在し、その収容人数は139,112人となります。このトラックは1991年から2008年にかけて1991年から2008年にかけてF1の開催地でもありました。

初めてWSBKのレースが開催されたのは1991年で、2003に再び開催されています。そして2003年以降は継続してWSBKの開催地となってきました。いくつかのコーナーは、オマージュとして別のサーキットの名前がつけられています。

トラックは高速コーナーが特徴で、このようなコーナーでブレーキが使用されることはほとんどありませんが、同時にハードブレーキングが必要な箇所も存在します。2箇所ではコーナーへの進入速度が60km/h以下で、その他のコーナーのいくつかも80km/hを超えることはありません。

雨が振りやすく気温が低いことも特徴で、これがブレーキが最適な作動温度に達することに影響を与えます。2015年のレース1では雨の中開催され気温は僅かに11℃、レース2ではドライにも関わらず気温は14℃に留まっています。2016年のレース1では雨の中で開催され、2017年のレース1、レース2はドライにも関わらず、気温は16℃でした。

15名のWSBKライダー達と作業を行うブレンボ(brembo)の技術者によると、マニクール・サーキットは、ブレーキにとって難易度の高いサーキットです。難易度指数は1~5のうち4で、これはスペインのアラゴン、ヘレスと同様です。

レース中にブレーキに求められること

17のコーナーがある中で、WSBKライダー達はブレーキを9回しか使用せず、合計でも28秒半しか利用しない計算となります。これは周回の29%をブレーキングに使用する計算で、これ以上ブレーキを使用しないサーキットは23%のフィリップアイランド、27%のブリーラムのみです。毎周発生する減速Gは1.04Gで最終シケインの前のコーナでは減速Gは0.7Gです。

ライダーがスタートからチェッカーフラッグまでにブレンボ(brembo)のブレーキレバーに入力する力を合計すると0.84tとなり、雨天時にはライダーの体はかなり冷えることとなります。

最も過酷なブレーキングポイント

マニクール・サーキットの9つのブレーキングポイントのうち、4つがブレーキへの要求が高く、3つが中程度、残り2つは難易度が低いとみなされています。

最もブレーキングへの要求が大きいのがターン5で、ブレーキング前後の速度差は250lm/hを超えています。スーパーバイクはこのブレーキングセクションに292km/hで進入し、48km/hまで5.7病患で減速、制動距離は238mとなります。

ライダー達は5.6kgの力をブレーキレバーに入力し、減速Gは1.5Gとなります。ブレンボ(brembo)の HTC 64Tブレーキフルードが受ける圧力は12barに達します。

速度差は小さいものの、249km/hから139km/hに減速するターン11では、圧力は10.3barとなります。このブレーキングセクションでは149m、2.9秒間ブレーキが使用されます。

ターン6もまたブレーキングが難しく、247km/hから140km/hに減速するコーナーでの減速Gは1.4Gで、ブレーキフルードが受ける圧力は10.7barになります。ブレーキング時間は僅かに2.7秒で制動距離は140mです。

ターン15は4.4秒間、174mのブレーキングで、ブレーキング時間、距離が2番目に長いセクションです。しかし減速Gは1.3Gとなり、ブレーキレバーにかかる力は4.9kg、ブレーキフルードにかかる圧力は10.4barです。
 

ブレンボ(brembo)の優勝数

ブレンボ(brembo)のブレーキを装着したバイクは、WSBKにおいて34戦全勝を達成しています。この結果は6つのことなるメーカーによって成し遂げられており、16回Ducatiが優勝、カワサキが8回、ヤマハが4回、アプリリアが3回、ホンダ、スズキはそれぞれ1回となっています。
ライダーに関しては、日本人の芳賀紀行とイギリス人のジョナサン・レイが共に5勝しています。

(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)

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