ピレリ(Pirelli)のDIABLO Supercorsa SP V3は、ホンダから新たに登場したスーパースポーツバイクであるCBR1000RR-Rに標準装着のタイヤとして認められた。
FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)で2019年のCBR1000RRはピレリとの相性が悪いことから苦戦、MotoGPもそうであるが、FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)でトップ争いをするには、タイヤとマシンの相性が非常に大事であることを如実に示していた。
今回ホンダは新型のCBR1000RR-Rを生み出すにあたり、タイヤとのマッチングに関しては相当考えてきているはずで、今回国産タイヤメーカーだけではなく、ピレリ(Pirelli)を純正採用したところにも力の入れ方が伺える。
〜以下プレスリリース〜
DIABLO™ Supercorsa SP V3は、新型CBR1000RR-R Fireblade、CBR1000RR-R Fireblade SPのOEタイヤとして採用されました。
DIABLO Supercorsa SP V3 は、公道向けレーシングレプリカタイヤの分野でのリーダーシップを認められました。ホンダによって、国内待望のスーパースポーツモデルであるCBR1000RR-R FirebladeおよびCBR1000RR-R Fireblade SPの標準装着タイヤに選ばれたのです。現在第3世代となるピレリのDIABLO 公道向けシリーズのトップラインナップは、最も著名なオートバイメーカーによって市場に導入された最新の高性能オートバイの第一選択肢として選ばれました
公式プレス発表が行われたカタールのロサイルサーキットで、CBR1000RR-RファイアブレードおよびCBR1000RR-RファイアブレードSPのOE装着が発表されました。
DIABLO Supercorsa SP V3 は、2004年以降のスーパーバイク世界選手権の唯一のサプライヤーとしてのピレリのレース経験と伝統を活かした技術の集大成であり、スポーツテクノロジーを高性能な公道向け用製品に移行しています。
このストリートタイヤは、スポーティなストリートライディングスタイルを持ちながらサーキット走行を愛するバイカー向けに設計されており、サーキット専用品にも劣らない典型的なレーシングパフォーマンスを提供します。SCコンパウンドバージョンと比較しても、その性能に妥協はなく、リアに採用された2層のコンパウンドにより、リーニング時のマイレージとグリップが向上しています。EPT(強化パッチ技術)により、前シリーズと比較してショルダー部に23%多くソフトコンパウンドを使用できるようになり、両サイドに33%パターン拡張し、ミッドリーンからフルリーンまでのグリップが向上しました。
SPコンパウンドに使用されるポリマーは、あらゆる条件で早い段階でのウォームアップとより良いグリップを実現します。SPコンパウンドは、特定のコンパウンドと比較してマイレージをより長くし、路上での長時間の温度変化に耐え、濡れた路面でより高い性能を発揮します。コンパウンドの剛性と摩擦係数は、ピレリスーパースポーツタイヤのよく知られた高い安定性と衝撃吸収性に加えて、卓越した接地感に支えられた非常に高いコーナリング精度を可能にしています。
このコンパウンドの性能は、アグレッシブなフラッシュトレッドパターンによってさらに向上します。これは、レーシングSCタイヤと同じで、タイヤ表面を1周する間にで6回接地します。その結果、ショルダーのスリック領域は、以前のDIABLO Supercorsa V2と比較して24%広くなり、接地面積とグリップが増加しています。中央部からショルダー部に向かって伸びる縦溝は、特に過酷な使用下での摩耗を改善し、排水性を高めます。
コンパウンドとトレッドに採用されたソリューションは、高いレベルのグリップとトラクションを保証し、高速リーンの維持を可能にします。高速域のリーンを維持するため、変形に抵抗する専用構造の採用が必要となりました。WSBKで開発、ピレリ特許取得済みのカーカスは革新的なハイモジュールファイバーを DIABLO Supercorsa SP V3 のリアタイヤに採用しています。このファイバーは一般オンロードタイヤで使うファイバーに比べ、かなり低い変形率です。結果として、センター及びショルダー付近により剛性のあるカーカスになりました。アグレッシブな旋回及びリーン中コーナーから早めに立上り・加速する時にかかる負荷に対して高水準の抵抗力を提供しています。
(Source: Pirelli)
(Photo courtesy of Pirelli)