木曜の段階で、KTMのバイクはミシュランタイヤと共謀している、KTMにとって有利な状況だという批判を受けて、ポル・エスパルガロはそんなことはないと反論。今週、来週のレースがKTMのホームコースとなるレッドブル・リンクであり、ある程度KTMが有利であることは間違いないが、KTMはレギュレーションに沿って粛々と開発を続けているだけだ。

KTMが今週、来週のレースで高い戦闘力を発揮することはほぼ間違いないが、だからといってKTMのバイクが強すぎると批判するのはおかしいだろう。

KTMの開発はルールに沿っている

ポル・エスパルガロ

一部でKTMがタイヤに関して有利だと言われていますが、KTMが使用しているタイヤは他のメーカーと全く同一で、過去ライバルメーカーがKTMより速かった時と何ら変わっていません。KTMはコンセッション(優遇処置)の適用を受けているんです。KTMは自由にテストが出来る状況にありますから、そのメリットを最大限活かしているに過ぎません。あくまでもルールに沿ったことをしているだけです。」

ポル・エスパルガロ
「それに今回の批判に関してもバイクが優秀だという批判はおかしいでしょう。ファビオ・クアルタラロが勝利していてヤマハのバイクが優秀だというのであれば、なぜクアルタラロ以外のヤマハライダーが優勝していないんでしょう?同じことはホンダにも言えます。ですから、KTMのバイクが速いんではなくて、自分達ライダーも素晴らしい仕事が出来ていると言えると思いますよ。」

KTM以外の他のライダーが優勝すると、バイクではなくそのライダーが凄かったと言われるのに、KTMが優勝した途端、KTMのバイクが速いと言われるのはおかしいでしょう。それに2020年型のRC16は昨年から驚くほど速くなっているわけではありません。確かに電子制御、エンジンは少しづつ良くなっていますが、大きな違いを生み出すほどではありませんよ。」
ブラッド・ビンダー
先週のブルノで高い戦闘力を発揮したからと言って、グリッド上でベストバイクだと言われるのは妙ですし、今年の終わりまで走って初めてそういうことが言えるわけです。ブルノのような強さを毎週末発揮することが必要ですし、優勝出来るパフォーマンスを発揮したことは間違いありませんが、自分達の実力は徐々に理解していくことになるはずです。」

(Source: KTM)

(Photo courtesy of michelin)