再び記録破りのレースウィークとなったイタリア・グランプリを終えたミシュランとMotoGPライダーたちは、第7戦カタルーニャ・グランプリに向けてスペインのバルセロナに程近いモンマロに直行します。
ここではFIM Enel MotoEのシリーズ第3戦も開催されます。カタルーニャのレースがムジェロの翌週末に開催されるため、ミシュランはイタリアからスペインへとトランスポーターを動かすだけでなく、カタルーニャで供給するタイヤを積み込むために途中フランスのクレルモン・フェランに立ち寄らなければならないというロジスティックス上のチャレンジがあります。
高速コーナー、1,047mのストレート、そして高低差のある非常に粗い路面を特徴とする全長4,627mのカタルーニャ・サーキットは1991年に建設されました。2018年に改修と再舗装が実施され、2020年にはターン10の安全性向上のため一部変更が行われています。ライダーやファンに人気のコースであり、これまで素晴らしい雰囲気の中で数々のエキサイティングなレースが繰り広げられてきました。
この週末も人数制限はあるものの、有観客での開催となるため、そのひとつに数えられるレースとなる可能性があります。
ミシュランの供給するタイヤは、コースの特徴とこの時期しばしば高温となる気象条件にも対応できるように設計されていますが、MICHELIN Power Slickの各レンジはいずれもこれまでのレースとテストから得た貴重なデータが活用されています。フロント、リアともソフト、ミディアム、そしてハードコンパンドで、フロントのソフトは左右対称設計ですが、ミディアムとハード、そしてすべてのリアタイヤは左右非対称設計となっています。
これは左コーナーの6つに対して右コーナーは8つあることに対処するため右側をよりハードとしたものです。ごく稀なことですがこの時期でも雨天となる可能性があり、その場合はMICHELIN Power Rainが用意されます。フロントは左右対称設計のソフトとミディアム、リアは、こちらも右側をよりハードにした左右非対称設計のソフトとミディアムです。
MotoEについては、ミシュランはスリックタイヤとレインタイヤでこれまで同様のタイヤ提供を行います。MICHELIN Power Slickのタイヤレンジは、ミシュラン・グループの「オールサステナブル」構想に則り、持続可能なリサイクル素材をより高い割合で使用して製造されています。こうしたタイヤの持続可能性の進歩を強調、解説するためにミシュランは週末を通してMotoEのパドックで、インタラクティブなデモンストレーション・モジュールのワールドプレミアを行います。
ピエロ・タラマッソ
「私たちは過去にテストとレースで訪れているので、ここカタルーニャ・サーキットを熟知しています。ですから供給するタイヤが一貫性と高いレベルのグリップを提供することに加えて、MotoGPとMotoE両方で速いラップタイムの記録とエキサイティングなレースを実現すると確信しています」
「しかしながらロジスティックスの観点から、私たちにとって今回はとてもチャレンジングなレースで、ムジェロでレースが終わるとすぐに、カタルーニャ・グランプリ用のタイヤをトランスポーターに積み込むため、先ずクレルモン・フェランの拠点まで875キロを移動しなければなりません。そしてそれから600キロ南のバルセロナへと向かうことになるのです」
走行は金曜日のFP1とFP2で開始され、土曜日にさらに2回のプラクティスが行われた後、公式予選が午後に実施されます。24周で争われるMotoGP決勝レースは日曜日、現地時間13時00分、日本時間20時00分にシグナルがブラックアウトしてスタートが合図されます。MotoEの決勝は現地時間16時00分、日本時間23時00分にスタートします。
(Source: michelin)
(Photo courtesy of michelin)