フランチェスコ・バニャイアを参考に走行、さらにスリップストリームを利用することで予選2位となったマルク・マルケス。現在のパッケージでは他の選手を利用するしかないと語るが、それをしっかりと結果に結びつけるあたりは流石だ。腕の状態はどんどん良くなっているということで、特殊な作りのフィリップアイランドでは、長いレースにおいても最後まで不安はなさそうだ。[adchord]

徐々にトップ選手に接近してきた

マルク・マルケス

「今回ペッコの後ろで走行したこと、そしてスリップストリームを利用出来たことは大きかったです。今のホンダのパッケージでは、ペッコの後ろについて走行しない限り、このようなラップタイムは不可能でした。彼を追うことで良いタイムが出せました。明日はペースという意味ではベストでは有りませんが悪くはありません。チームと共に昨日は将来に向けた作業(エアロダイナミクス)、今日は現在のために作業をしています。徐々にトップの選手に接近してきました。明日は長いレースですからタイヤ選択が重要ですね。」

「徐々にフィジカルは良くなっていますが、調子についてはアップダウンがあります。タイでは調子が悪かったと言えますが、今回はフレッシュな気分で挑んでいますし、好きなトラックです。目標はトップ選手達と戦うことです、手段は問わず実現したいと思っています。タイヤに関してはウォームアップで考えていきたいですね。FP4ではペースは悪くありませんでしたが、午前中はソフトタイヤでも悪くはありませんでした。もう少しミディアムの理解が必要ですけど、これから先に分析を進めていくことになるでしょう。」[adchord]

「レースを重ねる中でトップ選手に接近出来ていると感じます。しかし最速というわけではありませんから、自分が望むようにタイヤのコントロールは難しいでしょう。その中でトップ選手を追いながらタイヤを消耗することもあるでしょう。腕は4度の手術を終えて元の腕ではありません。」

「しかし今回の手術の後にすぐさまフィーリングは良かったですし、すぐに通常のリハビリ、トレーニングが出来ました。この冬はこのトレーニングを仕上げる最後のステップになると思います。ここは特殊なサーキットですから、マレーシアではより苦戦するでしょう。しかし重要なのは、ミサノテストから現在に至るまで、ポジティブに走行が出来ているということです。」

「今日はエアロダイナミクスのテストはしていません。実際に試すべきパーツはいくつもあるんですが、一旦テストはやめてレースに集中することにしたんです。昨日の時点でスピードがあったので、セットアップを進めればさらにトップ選手に接近出来ると感じたのもあります。今日はこうした作業を行い、走行ラインにも注意を払っていました。大きなテストを走行ごとにしていると、ペースに集中したり、タイヤのことを理解したりするのは難しいですから。昨日は将来のことを考えて今週末の作業を1日犠牲にしたんですが、将来に向けて重要な情報を得ることが出来ました。」

(Photo courtesy of michelin)