Q1の後は特に雨が降らず、マシンが走行するごとに徐々にドライラインが見え初めていったQ2セッションとなった。序盤はレインタイヤを履くマシンがスピードを発揮していたが、終盤になってフランチェスコ・バニャイアが先陣を切ってスリックに履き替えてタイムアタックを開始、これにアレックス・マルケス、マルコ・ベッツェッキらが続いた。
ポールポジションを獲得したのはQ1からQ2に進出したアレックス・マルケスで、Q1でバイクから出火して1台のバイクでのアタックの中、大きなリスクを冒したことで、キャリア初のMotoGPクラスポールポジション獲得という最高の結果を得た。
2位は同じくスリックを履いたマルコ・ベッツェッキ。ピットレーンで中上 貴晶がいたことで、望んだタイミングでトラックに出ることが出来ず、本来ならば後1本走行出来ていた戦略だったようだ。この走行が出来ていたなら、マルコ・ベッツェッキがポールポジションを獲得していた可能性が高い。
3位は最初にスリックタイヤでアタックを開始したフランチェスコ・バニャイアとなった。なお、今回のフロントロー3名はQ2で出走したライダーの中でスリックタイヤを選択した3名で、いずれもDucatiライダーとなった。
[adchord]
4位はフランコ・モルビデッリ、5位マーべリック・ビニャーレス、6位ヨハン・ザルコ、7位ルカ・マリーニ、8位ホルヘ・マルティン、9位アレイシ・エスパルガロ、10位ファビオ・クアルタラロ、11位中上 貴晶、12位アレックス・リンスとなる。
予選ポールポジション アレックス・マルケス
「本当に嬉しいです。Q1はレインタイヤで苦戦していましたし、最終コーナーでジョアン・ミルを抜く際にミスをしてしまい転倒してしまったんです。Q2に進出出来ないかもと思っていました。その後バイクが出火したことで1台のバイクでQ2を走ることになりました。ウェットでベストを尽くしましたが、スリックタイヤに履き替えてウェットセットのまま走行したんです。なんとかバイクが機能してタイムを出すことが出来ました。明日のレースが楽しみです。」
予選2位マルコ・ベッツェッキ
「スリックでの1周目は恐ろしかったですね。スリックでリスクはありましたがトライすることにしました。ピットレーンではタカがいたことでバイク乗り換えに時間がかかりました。望んだタイミングでトラックに戻れなかったんですが、このコンディションでタイムを出せたことが嬉しいです。」
予選3位フランチェスコ・バニャイア
「トラック上の水の量を考えるとスリックに切り替えるのはリスクがありました。最終ラップのターン2のエントリーでは特にリスキーでした。目標はフロントロー獲得でしたが、レースも同様のコンディションであればトリッキーなレースになるでしょう。」
アルゼンチンGP Q2結果
1位 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | 1’43.881 | 333.6km/h |
2位 | 72 | マルコ・ベッツェッキ | DUCATI | 1’44.053 | 335.3km/h |
3位 | 1 | フランチェスコ・バニャイア | DUCATI | 1’44.739 | 337.1km/h |
4位 | 21.0 | フランコ・モルビデッリ | YAMAHA | 1’45.982 | 332.7km/h |
5位 | 12 | マーべリック・ビニャーレス | APRILIA | 1’46.236 | 330km/h |
6位 | 5 | ヨハン・ザルコ | DUCATI | 1’46.463 | 331.8km/h |
7位 | 10 | ルカ・マリーニ | DUCATI | 1’46.588 | 335.3km/h |
8位 | 89 | ホルヘ・マルティン | DUCATI | 1’46.635 | 329.2km/h |
9位 | 41 | アレイシ・エスパルガロ | APRILIA | 1’46.878 | 332.7km/h |
10位 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | YAMAHA | 1’47.122 | 331.8km/h |
11位 | 30 | 中上 貴晶 | HONDA | 1’48.209 | 323.2km/h |
12位 | 42 | アレックス・リンス | HONDA | 1’48.694 | 325.7km/h |