MotoGPは今週末インドでデビューを飾る。GPが異なる国で開催されるのはこれで31カ国目で、ブッダ・インターナショナル・サーキットは、MotoGPクラスで少なくとも1レースが開催される75番目のサーキットとなる。なお、MotoGPライダーはここでレースをしたことがなく、誰にとっても未知のコースとなる。

24人のMotoGPクラスのライダー全員と密接に協力しているブレンボの技術者によれば、インドのこのサーキットは、ブレーキにとって最も過酷なサーキットのひとつだ。これは、10月の第1日曜日にMotoGPの決勝レースが行われる、モビリティリゾートもてぎのような、世界選手権で最もブレーキング難易度の高いサーキットに匹敵する。

インド 市場とバイブレ (BYBRE)

インドは、10年前にはすでにMotoGPを開催する準備ができていたとも言え、2012年1月、ホルヘ・ロレンソは、インドと東南アジア専用に生産されたヤマハR15でこのサーキットを1周した。

なお、2009年にブレンボは、アジア市場で最大のシェアを占めるこの排気量のエンジンを搭載したモーターサイクルのために、BRIC市場(ブラジル、ロシア、インド、および中国)とその他の東南アジア諸国(ASEAN)向けの、小型・中型エンジン(600cc以下)のスクーターおよびモーターサイクルのブレーキシステム専用のブランドとしてバイブレ ブランド(バイ・ブレンボの頭文字)を立ち上げた。

[adchord]

1周あたり41秒のブレーキング

ブッダ・インターナショナル・サーキットに存在する14コーナーのうち9コーナーで、MotoGPライダーは1周あたり合計41秒間ブレーキを使っている。これはシーズンを通じてセパンと同様に高い数値となるが、セパンはインドよりも0.5キロ(0.3マイル)長いため、ブレーキ使用時間の割合はインドのほうが高い。

ブッダ・インターナショナル・サーキットのもうひとつの特徴は、時速70km以下の減速がないため、制動距離が120mに満たないことだ。また、ライダーが少なくとも1.4Gを経験するブレーキングポイントが6カ所あるのも大きな特徴だ。スタートからチェッカーフラッグを受けるまで、ライダーはブレンボのブレーキレバーに1.21トン近い荷重をかける。

ブレーキングに必要な時間は6.5秒

サーキットにある9つのブレーキングポイントのうち、6つはブレーキへの負担が非常に大きく、2つは難易度が中程度、残りの1つは軽いとされている。MotoGPマシンは時速335kmでターン5に進入し、時速71kmまで減速するのに6.5秒間ブレーキをかける。

この間にライダーはブレーキレバーに5.8kgの圧力をかけ、バイクの制動距離は318mで、ブレーキフルードの圧力は12.5barまで上昇する。

(Photo courtesy of brembo)

[blogcard url=”https://www.brembo.com/jp/”]

[blogcard url=”https://www.facebook.com/Brembo/”]

[blogcard url=”https://twitter.com/BremboBrakes”]

[blogcard url=”https://www.instagram.com/brembobrake/”]