2025年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)開幕戦オーストラリアラウンド初日、Team Go Elevenのアンドレア・イアンノーネがFP1・FP2ともに2番手をキープし、好調な滑り出しを見せた。今週初めのテストと同様、ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)がトップタイムを記録し、それをイアンノーネが追う展開となった。

セットアップ調整を進めながら安定したペースを維持

フィリップアイランドの気温は、テスト時よりも10~15℃高くなり、路面のグリップにも影響を及ぼした。そんな中、Go ElevenチームはFP1で最終的なセットアップ調整を行い、マシンのベースを確立。イアンノーネはセッション序盤から速いペースを刻み、1分29秒前半のタイムを連続して記録した。

午後のFP2では、路面温度が上昇しグリップが低下。イアンノーネは電子制御のセットアップを微調整しながらも2番手をキープした。SC1の新しいリアタイヤも試したが、タイムには結びつかず、最終的に元の仕様に戻して走行を続けた。使用済みタイヤでの最終アタックが自己ベストとなり、安定したレースペースを証明した。

アンドレア・イアンノーネ(総合2位 / 1’29.196)

「全体的に良い一日でした。今日も2番手をキープできましたし、トップともそれほど差はありません。ただ、ニコロ・ブレガは本当にいい仕事をしていますね。午後は気温が上がり、グリップが低下したため、マシンの調整が必要でした。まだ完璧なフィーリングではないものの、もう少し改善できるはずです。」

「今日のベストタイムは、かなり使い込んだタイヤで出したものですから、まだ伸びしろはあると思います。今夜はチームとミーティングをして、フラッグ・トゥ・フラッグレースに向けた準備を進めます。明日は予選に集中して、前のグリッドを確保することが重要になりますね。」

(Photo courtesy of Go Eleven)