ポルティマオ3連勝達成
レース2ではトプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW モトラッド WorldSBK チーム)とニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング – ドゥカティ)が再び歴史に残る激闘を演じた。レースは10周目にジェイソン・オハローラン(Pata Maxus ヤマハ)のターン1での転倒により赤旗中断。その後の11周スプリントで再スタートが切られ、タイトル争いの2人による死闘が繰り広げられた。
トプラック・ラズガットリオグルはこのレースで週末3連勝、ポルティマオでの通算9勝目を挙げ、自身2度目となる同地でのハットトリックを達成。これにより通算60勝目、伝説的ライダー カール・フォガティを上回り、優勝記録はWorldSBK歴代単独3位に浮上した。

トップ争いは再スタート後の11周決戦へ、勝負はターン1での応酬
再スタートではブレガがホールショットを奪い、2周目のターン1でトップラックに一度抜かれるも、3周目のターン1で再び先行。その後6周目から8周目まで、合計6回のオーバーテイクが展開された。最終3周は息を呑む接近戦となり、ラズガットリオグルが全力で守り抜き、0.195秒差でブレガを振り切った。アルバロ・バウティスタ(Aruba.it ドゥカティ)は3番グリッドからのスタートをキープしながら、前方2台に迫ることはできず、最終的には3.512秒差の3位でレースを終えた。
ロカテリ好調キープ、ファン・デル・マーク今季ベストのP5
アンドレア・ロカテリ(Pata Maxus ヤマハ)は赤旗再スタート直後に2位へ浮上したが、最終的には4位。それでも週末をP3、P5、P4で締めくくり、ヤマハ勢トップとして好調を維持した。
マイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW)はレース序盤に順位を落としたが、巻き返して今季ベストとなる5位を記録。ダニロ・ペトルッチ(Barni Spark)はスタート失敗でポイント圏外に沈んだが、赤旗によって態勢を立て直し、6位でフィニッシュするリカバリーを見せた。アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki)は今季最高の7位でフィニッシュし、ビモータ陣営で唯一の完走者となった。
ホンダ復帰のレクオナがP8、エガーター&モンテッラも上位進出
イケル・レクオナ(Honda HRC)は負傷欠場明けの復帰戦で今季ベストの8位。ドミニク・エガーター(GYTR GRT ヤマハ)は12番手スタートから9位へ浮上。ヤリ・モンテッラ(Barni Spark)は今季6戦中3度目のトップ10入りとなる10位でルーキーとして順調な成長を見せている。サム・ロウズ(ELF Marc VDS ドゥカティ)は14番手から追い上げて11位、ギャレット・ガーロフ(Kawasaki WorldSBK)は17番手から12位へ浮上。
レース2結果(トップ6)
- トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW)
- ニコロ・ブレガ(Aruba.it ドゥカティ) +0.195秒
- アルバロ・バウティスタ(Aruba.it ドゥカティ) +3.512秒
- アンドレア・ロカテリ(Pata Maxus ヤマハ) +6.617秒
- マイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW) +7.478秒
- ダニロ・ペトルッチ(Barni Spark ドゥカティ) +10.155秒