ポルティマオで開催されたピレリ・ポルトガルラウンド最終日の幕開けとなったスーパーポールレースで、ROKiT BMWのトプラック・ラズガットリオグルが劇的な勝利を収め、週末の完全制覇にまた一歩近づいた。レース1に続きニコロ・ブレガ(Aruba.it レーシング – ドゥカティ)との接戦を制し、トップでチェッカー。勝利数でカール・フォガティと並び、歴代3位の「59勝」に到達した。

トプラックが0.055秒差で再び勝利、フォガティに並ぶ歴代59勝

ポールスタートのトプラックに対し、ブレガは鋭いスタートを決めてホールショットを奪取。そのままリードを守り続けるが、5周目のターン3でトプラックがインに飛び込みトップを奪還。最終コーナーではマシンを振られながらも全開で加速し、ギリギリの差で先着。まさに紙一重の争いだった。

一方、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it レーシング – ドゥカティ)は、予選9番手から怒涛の追い上げを見せた。2周目にはすでに5位まで浮上し、9周目のターン1でダニロ・ペトルッチ(Barni Spark レーシングチーム)を攻略して3位を確保。週末の浮き沈みを乗り越え、貴重な表彰台を手に入れた。

サム・ロウズ好調キープ、ペトルッチ惜しくも表彰台逃す

ペトルッチは今週末、スーパーポールで3位、レース1でも4位と上位を争い続けたが、今回もバウティスタの猛追に屈し4位。とはいえ安定感は抜群で、レース2への期待は高まる。アンドレア・ロカテリ(Pata Maxus ヤマハ)は再びヤマハ勢最上位の5位。サム・ロウズ(ELF Marc VDS レーシングチーム)は6位でフィニッシュし、ドゥカティ独立チームとしては上々の結果を継続中。

ホンダワークス勢に希望の光、ビエルへとレクオーナが8位・9位

BMWのマイケル・ファン・デル・マークは一時11位まで後退するも、粘りの走りで最終的に7位でフィニッシュ。ホンダHRC勢はザビ・ビエルへが8位、怪我から復帰したイケル・レクオーナが今季ベストの9位。レース2へのグリッドはホンダワークスとして今季最良の形となった。

スーパーポールレース リザルト(トップ9)

  1. トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW)
  2. ニコロ・ブレガ(Aruba.it ドゥカティ) +0.055秒
  3. アルバロ・バウティスタ(Aruba.it ドゥカティ) +4.407秒
  4. ダニロ・ペトルッチ(Barni Spark ドゥカティ) +5.327秒
  5. アンドレア・ロカテリ(Pata Maxus ヤマハ) +6.206秒
  6. サム・ロウズ(ELF Marc VDS ドゥカティ) +7.976秒
  7. マイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW) +10.140秒
  8. ザビ・ビエルへ(Honda HRC) +10.398秒
  9. イケル・レクオーナ(Honda HRC) +10.908秒