歓喜のMotoGPクラス初優勝
アレックス・マルケスはヘレスでMotoGP初優勝を果たし、これまでのキャリアで最も特別な一日になったと喜びを爆発させた。レース序盤からミディアムリアタイヤで好調な走りを見せ、兄マルク・マルケスの転倒後、自らが最速であると確信。ファビオをパスしてからは自分のペースでレースを展開し、終盤の集中力低下を自ら戒めて見事に優勝をつかみ取った。

アレックス・マルケス
「本当に嬉しいですね。最初のMotoGP優勝をここヘレスで達成出来ることは大きな喜びです。Moto2もそうでしたね。MotoGPでの優勝はまたレベルが違いますね。ターン9、ターン10での観客の反応は最高でした。自分にとって最高の1日なりました。今日はミディアムリアでスタートしましたが、マルクがターン8で転倒したのを見て今日はチャンスだと思っていました。マルクが抜けた後は自分が最速の選手だと思っていました。ファビオを抜いた後は自分のペースでのレースを続けていきました。」
「最後は少し集中を失っていました。どうやってお祝いをしようかなど考えていたんですが、自分にしっかりしろと言い聞かせて集中していきました。パルクフェルメではグローブもブーツもない状態でしたが、最高の1日になりました。」
「GP24は自分が過去にライディングしてきたバイクの中で最高のバイクですね。この高いポテンシャルを引き続き発揮していきたいです。序盤のレースでは皆が前に行こうとしてしました。これはタイヤにフレッシュエアを当てたいという皆の思惑があったからです。ペッコとマルクの序盤のバトルもそのためでしょう。自分はターン6では少しブレーキングが遅くなりましたが、スペースがなくペッコとマルクの間の僅かな隙間に飛び込んだ形でした。それでワイドになってしまったんです。あのミスで大きくポジションを落とさなかったのが良かったですね。」

「自分が今日ペッコを至近距離で追っていたのは、彼の走りを観察するためです。マルク、ペッコを追うチャンスがある時は至近距離で走りを観察しようと思っています。特にペッコはヘレスで連勝していますから。彼のほうが強い部分、自分が強い部分の両方を見つけることが出来ました。自分のほうがトラクションがいいのがわかっていましたが、土曜から日曜にかけて大きくバイクの改善が出来ました。金曜は転倒で時間が使えなかったんですが、土曜日から大きく進歩することが出来ましたね。」
「2022年の時点では他のライダーが契約を決める中で契約がありませんでした。その時にGresiniに加入しました。とにかくバイクで走りたかったんです。自分のポテンシャルを確認したいと思っていました。バレンシアで初めてDucatiを試した時から高いポテンシャルを感じました。高いレベルを取り戻すのに時間はかからないと思いましたね。昨年はある時期に少しスランプでしたが、今年はこのバイクの扱い方もよくわかっています。」
「今日のMotoGP初優勝は自分にとってMoto2でのタイトルと同じくらいの価値があります。素晴らしい環境、人に恵まれることが重要です。特にマルクは常に一緒にいて素晴らしいアドバイスをくれますから。」
(Photo courtesy of michelin)