バニャイア、サンマリノGP初日に手応え

フランチェスコ・バニャイアは、サンマリノGP初日の走行を通じて前週よりも状況が上向いていると手応えを語った。高いグリップを持つこのトラックでは、自身の問題点が再現しづらいとしつつも、変化を加えずに臨んだ午前の走行から午後には微調整を加え、その効果を確認できたという。シーズン序盤からセッティングの迷路に苦しみ続けてきた中で、ようやく見つけた安定したベースでの作業に落ち着きを取り戻しつつある。現在はDucatiが撤去済みの旧型フロントフォークを特別に使用しており、これが前輪のフィーリング改善に貢献していると明かした。

午前はセット変更なし、午後の微調整が奏功

「前の週と比較すると状況はいいですが、このトラックのことは完璧に理解していますしグリップも高いです。自分が抱えている問題はグリップが高いとあまり再現しないんです。この状況で走っていけば自分たちが抱える問題がより明確になると思っています。今朝は全くバイクのセッティングを変更せずに走ってみて、午後は少しだけバイクを調節しましたがこれが機能しました。今シーズンは序盤から苦戦してバイクのセッティングを変更し続けてきました。その中で解決策は見つからずにいましたが、今は落ち着いてこのセットアップで作業を続けていこうと思っています。ペースはタイムアタック面で良いですね。」

旧型フロントフォークの復活とDucatiの支援

「今は以前のフロントフォークを使用していますが、これはDucatiがすでにすべてのバイクから引き上げたもので、これを使わせてもらっている事自体が、Ducatiが問題解決に向けて大きく動いてくれている証拠です。フォークが変わってしまった事による重量の変化を自分は嫌っていたんですが、今使用しているものはいいですね。ブレーキングをしてすぐにフルボトムに近づけるので、フロントの感触をより感じやすいんです。」

金曜時点の手応えと今後への課題

「フロント付近に戻ってこれましたがまだ金曜日です。さらに改善を進めていきますし、表彰台争いをするにはさらに何かが必要です。」