以前カタールGPのプレスカンファレンスは23日とお伝えしていましたが、正しくは22日からで、現地であと数10分ほどで開始されます。またカタールGPでは23日木曜日にFP1、24日金曜日にFP2、FP4、25日土曜日にFP4とQ1、Q2、26日日曜日に決勝レースが開催されます。ミシュランは全てのプレシーズンテストを終え、2017年のMotoGP世界選手権の開幕戦の舞台であるカタールのロサイルに向かいます。


3つのウインターテストを成功裏に終え、ミシュランは新しいプロファイルのミシュランパワースリックに対して明確な方向性を持ち、このタイヤを今週末のカタールに投入します。このタイヤは昨年のバレンシアの最終戦でプロトタイプとして使用されたもので、冬の間、プレシーズンテストの中で少しのモディファイを受けたものです。そしてミシュランの最新の進化の形と言えるこのタイヤは、ロサイルでのレースに使用されます。アップデートされたリアタイヤも同様に使用可能となります。こちらもテスト、そして23名の強力なMotoGPライダー達からのフィードバックを受けて開発されました。

このタイヤはさらなるトラクションと操縦性を提供するために開発され、テストの中で素晴らしい結果を出してきました。ルールの変更によって、ミシュランは3種類のフロント/リアのスリックタイヤを持ち込みます。これらはソフト、ミディアム、ハードコンパウンドとなり、各コンパウンドのタイヤはホワイト、カラーなし、イエローのカラーバンドで識別されます。全てのタイヤはアシンメトリックデザインとなり、タイヤ右側はロサイルの攻撃的な路面に備えて固めのものとなります。

カタールはアラビア湾に面しており、地形としては乾燥した砂漠、そして砂丘が周囲にあります。こうした乾燥した環境のため、雨天となることは稀です。しかしもし雨が降った場合に備え、ミシュランパワーレインが初めてこのイベントに用意されます。これはドルナとFIMのセーフティーチームが、練習走行において雨が降った場合、ライダー達はコンディションの確認を行わねばならないとしたためです。

そして雨天の場合はトラックの使用が出来ないという現在の決定を確定する前に、ライダー達の意見はセーフティーコミッションによって考慮されます。レース開催日に雨が降った場合には追加で練習走行が設定され、その日にレースが可能であるか、翌日にレースが延期されるかの決定が行われます。これは2009年にレースが今まさにスタートしようとするところに5,380mのサーキットに降った大雨でレースが翌日に延期されたことによるものです。いずれにしても、これらの決定はセーフティーコミッションによる熟考のもとに決定されます。

こうした決定に基づき、ミシュランはソフトとミディアムのフロント/リアのレインタイヤを持ち込みます。これらはブルーのバンドあり、バンド無しという形で識別されます。また今年からはインターミディエイトタイヤはラインナップされません。これは2017年からインターミディエイトタイヤのアロケーションが無くなったためです。

ロサイルインターナショナルサーキットは2004年にオープンし、それ以降MotoGPのカレンダーに載ってきました。ここで開催されるレースは唯一のナイトレースで、おびただしい数のライトが路面を十分な光量で照らし、ライダーがレースを安全にエキサイティングに行えるだけでなく、指向性の光は路面からの光、グレアを反らす効果もあります。

昨年ミシュランにとって2度目のMotoGP参戦となったカタールでは、ミシュランは素晴らしい結果を出し、ラップレコード、レースレコードを更新し、2017年にカタールで行われたIRTAテストでは素晴らしいラップタイムを記録しました。トラックでのアクションは3月23日木曜日から開始され、金曜日にはさらに2度の練習走行が行われます。そして土曜日には重要な予選が開催され、日曜の22周の決勝レースは、現地時間21時に開催されます。

ピエロ・タラマッソ

「冬の間、そしてプレシーズンテストの中でハードに作業を行い、いよいよレースが開催されます。カタールはユニークなイベントで、カタール特有の挑戦が待ち構えています。我々はMotoGPに戻ってきた昨年を素晴らしい形でスタートしましたから、今回もこうした素晴らしいパフォーマンスを出したいと思います。このトラックは路面に砂が乗っている際は非常に攻撃性が高くなり、湿度が高くなると非常に滑りやすくなります。そしてこうした要因がタイヤの選択を非常に難しくするのです。」

「ミシュランがフロント/リア3種類のスリックタイヤを投入するのは初めてですが、これによってサーキットがいかなるコンディションであっても最適なコンパウンドを提供することが出来るでしょう。今回のレースはミシュランにとっても初めてレインタイヤをカタールに持ち込むレースでもあります。雨が降った場合はライダー達はこれらのタイヤを使用し、レースが可能かどうかを確認することになります。ロサイルではウェットレースが開催されたことはありませんから、もし雨が降り、ライダー達がレース開催に合意すれば、降り注ぐライトの光の中で素晴らしいレースになるでしょう。」

<ミシュランタイヤプレスリリース>