ホンダは鈴鹿8耐において強烈な存在感を発揮している。64台のエントリーのうち22台がホンダで、HRCも10年ぶりに鈴鹿8耐に参戦する。

2008年にドリームホンダ・レーシングの清成龍一とカルロス・チェカが鈴鹿8耐で優勝したが、これがファクトリーホンダが鈴鹿8耐に姿を現した最後のレースとなる。その後、ムサシRTハルクプロホンダ、F.C.C. TSR Honda Franceが鈴鹿8耐でそれぞれ3勝、2勝しているが、2015年以降ヤマハファクトリーが鈴鹿8耐で勝利を重ねている。しかし、昨年の冬になってホンダはHRCが鈴鹿8耐に戻ってくるとアナウンスを行った。

注目を集めるHRC

今年はHRCのCBR1000RRWの33号車に注目が集まっている。ホンダは今回全日本ロードレース選手権から最高のライダーを起用。2017年の全日本ロードレース選手権チャンピオンである高橋巧は鈴鹿8耐で3度優勝しており、チームメイトはMotoGPのLCRホンダ出光で走り、2010年に鈴鹿8耐優勝経験がある中上 貴晶を起用。昨年2人はムサシRTハルクプロホンダでレースを行い、4位となっている。

さらにBSBチャンピオンであるレオン・キャミアが加わり、元MotoGPライダーである宇川徹が総監督を務める。なお、宇川は鈴鹿8耐において最もホンダで優勝数が多いライダーで、1997年、1998年年、2000年、2004年、2005年に優勝している。

タイトルを狙うF.C.C. TSR Honda France

2017-2018年シーズンのEWCタイトルを狙うのはF.C.C. TSR Honda Franceだ。これは日本チームとしては初めてタイトル争いをするチームとなり、チームは鈴鹿8耐においては8度表彰台を獲得している。フレディ・フォレイ、ジョシュ・フック、アラン・テシェの3人はタイトル獲得と、表彰台獲得を目指して鈴鹿8耐を戦う。

厳しい戦いが続くホンダ・エンデュランス・レーシング

イギリスのホンダ・エンデュランス・レーシングは現在チャンピオンシップ3位で鈴鹿8耐でチャンピオンシップ2位を狙うが、セバスティアン・ジンバート、エルワン・ニゴンは怪我によって戦列を離れるグレゴリー・ルブランの代わりを探す必要がある。

表彰台を狙うムサシRTハルクプロ

昨年4位だったムサシRTハルクプロは2013年、2014年の優勝以降となる表彰台を目指している。JSB1000の水野 涼は昨年の鈴鹿8耐デビュー戦で10位を獲得。今年はMoto2ライダーのドミニク・エガーター、昨年F.C.C. TSR Honda Franceで3位を獲得し、スーパーバイクで走るパトリック・ジェイコブセンと共に参戦。なお彼の鈴鹿8耐デビューは2016年だ。

KYB Moriwaki Motul Racing

9年ぶりの鈴鹿8耐で昨年は鈴鹿8耐で27位となったKYB Moriwaki Motul Racingは昨年同様のラインナップとなる。JSB1000の高橋 裕紀、鈴鹿8耐4度の優勝経験を誇る清成 龍一、ホンダ・レーシングでBSBを戦うダン・リンフットという布陣で今年も鈴鹿8耐に挑む。

Honda Dream RT Sakurai

2003年に鈴鹿8耐で優勝したこのチームは鈴鹿8耐参戦を1990年から続けている。2017年は10位となり、今年は若き才能とベテランの経験を織り交ぜたチームで戦う。今年は23歳の濱原 颯道、4度鈴鹿8耐で優勝している伊藤 真一がチームを組んで参戦する。

au・テルル MotoUP RT

今年au・テルル MotoUP RTは秋吉 耕佑、Moto2レーサーの長島 哲太、イサック・ビニャーレスという強力な布陣での参戦となる。

Honda Asia Dream Racing

チームは2017年には8位となっており、マレーシア人ライダーのザクワン・ザイディ、オーストラリアスーパーバイクチャンピオンのトロイ・ハーフォス、インドネシア人ライダーのアンディ・イズハールという組み合わせでレースに挑む。

(Source: ewc)

(Photo courtesy of ewc)