モトランドアラゴンにおいてバウティスタがスーパーポールレース、レース2で優勝。これでバウティスタは9連勝を飾りました。レース1で優勝した後に、アルヴァロ・バウティスタはスーパーポールレースとレース2で優勝し、彼が今年のタイトル獲得の最有力候補であると印象づけました。カワサキのジョナサン・レイは残った表彰台を、Ducatiのデイビス、ヤマハのロウズと争うという形となりました。

FIMスーパースポーツ600と300クラスはもう少し混戦となり、ヤマハのクルメナッハとカワサキのゴンザレスが勝利。クルメナッハにとってはフィリップアイランドに続いて2勝目、ゴンザレスは開幕戦優勝となりました。

アラゴンの週末はDucatiとバウティスタにとってだけでなく、ピレリにとっても喜ばしい週末となり、大型サイズのタイヤ開発において素晴らしい成果を確認することが出来ました。実際スタンダードのSC0 200/65サイズのリアタイヤ、スタンダード SC 125/70サイズのフロントタイヤが輝かしい成績を残しています。ほとんどすべてのライダーがこのタイヤを使用していることから、ピレリは次のラウンドであるアッセンにおいてもこれらのタイヤを投入することを決定しました。
 

スーパーポールレース

10周で争われるスーパーポールレースでは 、すべてのライダー達はスタンダードのソフトタイヤをリアに使用。スタートではファン・デル・マークとリナルディが接触によりレースを終了。ファン・デル・マークはレースに復帰しています。

バウティスタは素晴らしいスタートから、アレックス・ロウズ、コルテセが後を追います。しかし2周目の時点で10番グリッドからスタートしていたジョナサン・レイが3番手に浮上。3周目にはレイはロウズにアタックします。そしてレイはロウズを交わして2番手に浮上。この時点でバウティスタとの差は2秒でした。後方ではバウティスタのチームメイトのデイビスが4番手に浮上します。

6週目にアレックス・ロウズがレイを抜いて2位になりますが、レイが再びロウズを抜き返します。これによってバウティスタは8勝目を達成。2位との差は6秒近いもので、2位にはレイ、3位にはロウズとなりました。

 

ワールドスーパーバイク レース2

レース2ではバウティスタは素晴らしいスタートからトップに立ちます。その後ろでは2位争いがレイ、デイビスによって繰り広げられます。 数周後にロウズが順位を上げてレイをオーバーテイク。これでレイはハスラムの前となる4番手になります。9周目にラズガトリオグルは技術的な問題でリタイア、2周後にReiterbergerが転倒により最後尾に順位を落としています。

残り5周でロウズはKRTライダー達に抜かれて5位に順位を落とします。ハスラムがレイを交わして3位に浮上。しかしレイはレース終盤になってハスラムとデイビスをオーバーテイク。Ducatiの1−2を阻止します。

アルヴァロ・バウティスタは7秒近い差をつけて優勝。2位にレイ、3位のチームメイトのデイビスとの差は7秒以上となりました。4位はハスラムが獲得しています。
 

ワールドスーパースポーツ レース


スーパーポールレースとレース2の合間に、ワールドスーパースポーツレースクラスのレースが開催されました、Thomas Gradingerがポールポジションからスタートしますが、2番手スタートのCaricasuloがトップに立ちます。その後ろではチームメイトのクルメナッハ、Raffaele De Rosaが後を追う展開でした。

13周目までこの順位は変わらず、De Rosaが2位に浮上したものの、トップ4選手は激しく順位を入れ替えて最終ラップまでもつれ込む展開となりました。最終的に優勝したのはクルメナッハで、Raffaele De Rosa、チームメイトのFederico Caricasuloを抑えて完走。ポールスタートのGradingerは4番手に終わりました。

 

ワールドスーパースポーツ300 レース


この日の最後にワールドスーパースポーツ300の開幕戦が開催されました。ゴンザレスがポールポジションからスタート、4周目にインドネシア出身のGalang Hendra Pratamaが転倒によってリタイア。カラスコはトップ10でレースを続けてます。

ゴンザレスの後ろにいたHugo De Cancellis、Victor Steemanはレース中盤でトップに浮上。ゴンザレス、Bonoliは3位争いを激しく展開、ここにJan-Ole Jähnigも加わります。

最終的にはゴンザレスがリードを取り返して優勝。2位にHugo De Cancellis、Scott Deroueが3位を獲得しました。ディフェンディングチャンピオンのカラスコはこのレースでは最終的にリタイアとなっています。
 

スーパーポールレースにおけるタイヤ

スーパーポールレースではライダー達はレース1からわずかにタイヤを変更。リアに関しては皆がスタンダードSC0の200/65サイズ(オプションA)を使用。フロントに関してはスタンダードSC1の125/70サイズ(オプションA)が最も人気となったソリューションでした。コルテセ、Reiterberger、ラズガトリオグルは唯一フロントタイヤを変更しています。

 

レース2におけるタイヤ

レース2では皆がスタンダード200/65サイズのソフトタイヤ(オプションA)を使用。数名がレース1、スーパーポールレースからフロントタイヤを変更。X1118 SC2デベロップメントタイヤ(オプションC)を使用したのはジョナサン・レイ、Reiterbergerのみでした。

 

WorldSSPにおけるタイヤ

ワールドスーパースポーツレースでは、すべてのライダーがリアにX0093のSC1デベロップメントタイヤ(オプションB)を使用。フロントに関しては、ほとんどのライダーがスタンダードS1(オプションA)を使用しています。

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)