ブレンボが分析する2019年MotoGPバレンシアグランプリ

例年どおり、MotoGP世界選手権は11月15日から17日開催されるバレンシアにおいて最終戦を迎えます。サーキット・リカルド・トルモはバレンシア郊外にあり、若くして1998年に命を落としたバレンシア出身の初の世界選手権ライダーの名前がつけられています。

サーキットが作られたのは1999年9月19日で、サーキット全長は4,005mとなり、65,000人の観客がスタンドから全景を眺めることが可能です。バイクは反時計回りに周回し、左9、右5のコーナーに対応する必要があります。

ホームストレートを除くと、トラックはタイト、テクニカルなコーナーで構成され低速ギアが多用されます。そのためチャンピオンシップにおいてもっとも平均速度が低いトラックであることも無理はありません。その速度は161.2 km/hで、レッドブルリンクの187.2 km/hと大きな差があります。

2019年にMotoGPに参戦するライダーに100%ブレーキを供給しているブレンボ(brembo)の技術者によると、サーキット・リカルド・トルモの難易度指数は1〜5のうち3で、世界選手権が開催されるスペインのトラックの中では最も低い数値となります。

レース中にブレーキに求められること 

1周の中でMotoGPライダー達はブレーキングを9回操作、左コーナーで2回、右コーナーで4回、ほぼ均等にブレーキングを使用します。合計の使用時間は27秒で、レース全体の31%となります。

平均減速度は1.16Gで、MotoGPを開催するスペインのトラックの中で最大です。もしターン4、ターン5が存在しなければ、この数値はかなり高くなるでしょう。チェッカーフラッグまでにライダーがブレーキレバーに入力される力を合計すると1,020kgとなります。7つのコーナーでは、その力は少なくとも4kgに達します。

最も難易度の高いブレーキングセクション

9つのブレーキングセクションのうち、ブレーキへの要求が高いとされている箇所は4、2つが中程度で、3つが軽微とされています。最もチャレンジングなブレーキングはターン1で、4度の世界チャンピオンであるホルヘ・アスパー・マルティネスの名前がついています。

MotoGPバイクはここに323km/hで進入し、4秒間、243mのブレーキングを行い、136km/hまで速度を落とします。ライダーがブレーキレバーに入力する力は4.9kで、減速度は1.5Gとなります。

ターン12でブレンボ(brembo)のHTC 64Tブレーキフルードには12.4barの圧力がかかります。ライダー達は219km/hから124km/hまで95km/hの減速を行いますが、これをわずか2.3秒、109mで行っています。そのために、ライダー達は5.8kgの力をブレーキレバーに入力します。

ターン2のブレーキングは長いものの、そこまで激しいブレーキングではありません。ミック・ドゥーハンの名前がついたこのコーナーでは、制動距離は149mで、減速度1.3G、4.9kgの力がレバーにかかります。このコーナーはトラックの中で100km/hのスピードで相応することになる、5つのうちの1つのコーナーです。同様にターン8では制動距離は179m、時間は4.3秒です。

ブレンボ(brembo)の優勝数

ブレンボ(brembo)のブレーキを装着したバイクは、過去開催された20全ての最高峰クラスのレースで優勝。最初に優勝したのは、1991年に優勝したレジス・ラコーニでバイクはヤマハでした。昨年はドヴィツィオーゾが優勝し、このトラックでのスペイン人の6連勝を阻止。バレンティーノ・ロッシはこのトラックで2004年以降優勝していません。

(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)