17名のFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)ライダー達と密接に作業をしているブレンボの技術者たちによると、カタルーニャサーキットは、ブレーキに非常に厳しいサーキットです。難易度指数1〜5段階では5に該当し、2020年のカレンダーの中で最もブレーキに厳しいトラックとなります。

トラックはMotoGPでも使用されていますが、スーパーバイクのトップスピードが25km/hほど遅いことから、スーパーバイクのラップタイムは約2.4秒遅いタイムとなります。トラックの序盤はコーナーが連続することから、スチールディスクを使用するスーパーバイク、カーボンブレーキを使用するMotoGPバイクのブレーキディスクには冷却面で厳しいセクションとなります。

スーパーバイクはこのトラックで過去レースを行ったことがありません。しかし6月にはこのトラックでテストを行っています。MotoGPバイクとWSBKバイクでは使用ディスクがカーボン、スチールである点が異なっていますが、9月末にMotoGPバイクがここでレースを行う際には、タイムも大きな差となって現れてくるでしょう。

ブレンボのサムブレーキ

ここ数年で、サムブレーキを使用する流れがFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)にも戻ってきました。サムブレーキを使用するメリットは、特に右コーナーで顕著です。サムブレーキを使用することで、ライダーは右足をステップに残したままでいることが可能です。

このサムブレーキは、ブレンボのテクニシャンによってミック・ドゥーハンのために作られました。ドゥーハンは1992年のオランダGPでの転倒によって右足で細かいコントロールが出来なくなっており、これを補助するためにサムブレーキが生まれたのです。

なお、現代のライダー達はリアブレーキを加速の際にも使用しており、トラクションコントロールのように使用することでタイヤの空転を防いでいるのです。

FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)第6戦におけるブレーキ

WSBKライダー達はバルセロナに存在する10のコーナーでブレーキを使用します。これはMotoGPと比較して1箇所多くなります。この差はターン3で生まれており、MotoGPバイクはブレーキングが不要な部分で、スーパーバイクは28km/h減速を行う必要があるのです。

WSBKライダー達は1周の間にブレーキを27.5秒間使用します。MotoGPライダー達は29秒間ブレーキを使用しますが、これは最高速度の違いのためです。

カタルーニャ戦で最もブレーキに厳しいブレーキングセクション

​10のブレーキングセクションで、4つがブレーキにとって要求が高いとされており、3つが中程度、残りの3つがブレーキに優しいとされています。
最もブレーキにとって厳しいブレーキングセクションは、MotoGPでも同様ですがターン1になります。

全長1kmを超えるストレートからのブレーキングとなるターン1では、バイクは310km/hから100km/に減速し、ブレーキの使用時間は4.4秒間となります。ブレーキレバーにかかる力は6.1kgで、制動距離は236mとなります。

(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)

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