イギリスGPで使用されたタイヤについては、練習走行と決勝ではタイヤの摩耗、挙動が異なっていたと語る選手が少なからずいた。このタイヤの通常とは異なる挙動について、ミシュランのピエロ・タラマッソは、通常と異なる摩耗が発生していたことは認識しており、原因究明を続けていくと語る。[adchord]ピエロ・タラマッソ

決勝ではタイヤ摩耗が多かったことを認識している

ピエロ・タラマッソ

日曜日のレースに関しては金曜、土曜と比較してタイヤの摩耗が前後タイヤで大きかったことを認識しています。タイヤの摩耗は10周前後で発生すると考えていましたが、実際はもう少し早く、数名のライダーに関しては5周後程度から摩耗が始まっていたケースもあります。

「シルバーストーンはタイヤへのストレスが大きなサーキットです。このサーキットでは直近で走行していませんし、今回リアタイヤのケーシングは昨シーズンから投入した新しいもので、シルバーストーンで試すのは今回が初めてでした。今回ややイレギュラーなタイヤの摩耗がありましたが、これは車両メーカーに起因するものではありません。というのも6台の異なるメーカーが上位6位に入賞しているわけですからね。」

「しかしもちろん、レースで何が起きるかという予測の精度を上げなければなりません。つまるところ、気温の変化やペースの増減、前後のタイヤの交換を行った際に何が起きるのかなど、そういったことです。FP4で燃料タンクが満載の状態でのコンスタントな走行を重ねることが重要になるでしょう。改善のためのアイディアはありますが、時間は有限ですから間違った判断をしないことが重要です。」

引き続き原因を究明していきますが、様々な分析が可能で、チームからもデータを提供してもらう事になります。ですから、原因を知りたがっているライダー達に理由を知らせる事が出来るはずです。ミシュランが開発費をセーブしているだとか、フランス人のクアルタラロに有利になっているなんて噂もありますが、とんでもありません。いずれにせよ、最大限の力をかけて原因を探っていきたいと思います。」

(Photo courtesy of michelin)