PramacがYoutubeにアップしている動画に、レディング選手がMotoGPバイクのハンドル左側についている各操作ボタンに関する解説をしているものがありました。動画自体はシーズン開幕前のものではありますが、改めてということでご紹介します。

スコット・レディング

「今日はちょっとMotoGPバイクのマッピングだとかボタンについて解説します。ディスプレイをOnにしたので、これで見えるかな。まず、この赤いボタンがパワーボタン。このボタンを押すとどのマッピングを選択するかというのが変わります。Aが最大パワーで、B、Cに行くにしたがってパワーをセーブします。青いボタンはローンチコントロールで、これはスタートの時に使用します。スタートではギアをニュートラルに入れてローンチモードを使用します。これはスタート後は自動的にオフになります。黄色いボタンは燃料ボタン。これは燃費を切り替える際に使用します。これも同様にA、B、Cとありますが、Cは本当に燃費走行モードなのでほとんど使いません。グレーのボタンはピットリミット。これはピットにバイクが入って来る時に「ババッババッババッババッ」という音が聞こえると思いますが、まさにあれです。そしてグリーンのボタンがエンジンブレーキ。レース後半にタイヤが消耗してくると、コーナーエントリーでリアホイールを最も良く減速してくれるのがエンジンブレーキなんです。これもA、B、Cで効き具合を調整します。ざっとこれがマッピングに関する説明です。」

Q

「レース中に何回くらい操作するものなんですか?」

スコット・レディング

「レースにもよりますが、パワーマッピングについては操作回数が多くなる時もあります。あとはエンジンブレーキ。ダウンヒルのロングコーナーだとかはリアホイールをあまり外に降り出したくないですから、そういった場合はエンジンブレーキの聞き具合を弱めます。あとパワーと燃料ボタンに関しては組み合わせて使用します。例えばオーストリアは燃費が非常に悪いんですが、ここではパワーも燃料も絞った状態にしますが、その後でパワーを元に戻していきます。これは常に組み合わせて使っていくもので、この組み合わせに関してはラップごと、コーナーごとではなくて2、3周、もしくはそれ以上の周回ごとに変えていくんです。」