2024年シーズンのテストが開催され、それぞれのメーカーは新型バイク、新型パーツなどをテスト。同時に来シーズンはメーカー間の乗り換えを行う選手が非常に多く、その中でも注目はDucatiへの乗り換えを実施するマルク・マルケスに集まった。なお、テストはマーべリック・ビニャーレスが 1:29.253 でトップタイムを記録している。
Aprilia
- アレイシ・エスパルガロは怪我のためほとんどテストに参加できず、マーべリック・ビニャーレスが主にテストを担当していた。
- マーべリック・ビニャーレスは新しいスイングアームをテストし、86周を走行して最も多くのラップを完了。
- ラウル・フェルナンデスも2023年型のRS-GPを初めてテストし、トップ5内での好成績を収めた。
- CryptoDATA MotoGPの参戦が認められないことから、フェルナンデスはテストチームより出走。
- ミゲル・オリヴェイラは怪我のためテストを欠場している。
KTM/GASGAS
- Moto2ワールドチャンピオンのペドロ・アコスタがGASGAS Factory Racing Tech3でMotoGデビューを飾った。
- アコスタは2023年型のRC16を使用し、テスト終了時には1番手からから1.2秒差の成績。
- アウグスト・フェルナンデスは14番手となった。
- ジャック・ミラーはゼブラカラーのRC16で走行してトップ10に入った。新しいエアロとエアインテークをカモフラージュするためと思わる。
Ducati
- マルク・マルケスは2023年型のデスモセディチGPで走行を開始、すぐさまトップタイムで走行を重ねた。トップタイムを記録する瞬間もあったが、最終的に4番手でフィニッシュ。
- マルク・マルケスの初走行後、ヘルメットを脱いだ際に見せた笑顔がすべてを物語っているだろう。なおマルク・マルケスは年末までレプソル・ホンダの契約下にあるため、バイクの完走その他を口にすることが出来ない。
- フランチェスコ・バニャイア、エネア・バスティアニーニ、ホルヘ・マルティン新しいシャーシとエンジンをテスト。
- マルコ・ベッツェッキ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオは2023年型のデスモセディチGPでテストを行った。
Honda
- ルカ・マリーニとジョアン・ミルは2024年型のRC213Vをテスト。
- これはシャーシ、スイングアーム、エアロ、エキゾーストなどが完全にアップデートされたバイク。
- テストの後半2時間で、ジョアン・ミルは新しいリアエンドエアロを使用しているのが目撃された。これは最近のKTMで見られるものに似ている。
- アルベルト・プーチはピットレーンでの会話で、ジョアン・ミルが新しいバイクの進歩にかなり満足しており、2023年型のバイクとはかなり異なる感触を得ていると述べた。
- ジョアン・ミルは、マルク・マルケスの元クルーチーフであるサンティ・エルナンデスと初めて共同作業を行っている。
- ヨハン・ザルコは2024年仕様のバイクと2023年仕様のマシンを使用した。
- 中上 貴晶は63周を走行し、21番手でフィニッシュした。
Yamaha
- アレックス・リンスは、ファビオ・クアルタラロと共にMonster Energy Yamaha MotoGPガレージで初めてテストを行った。
- 両ファクトリーライダーは、ロングデュアルエキゾーストを使用して作業を行った。
- テストライダーのカル・クラッチローも一緒にトラックに出ており、新型シャーシを使用しているのが見られた。
- マッシモ・メレガリはファビオ・クアルタラロ、アレックス・リンスがミサノテストでテストされた2024年エンジンのアップデートバージョンをテストしていると述べた。
- カル・クラッチローは、テストからいくつかのプラス点とマイナス点を挙げ、2024年には3回のワイルドカード参戦の可能性があることを示唆した。
(Photo courtesy of michelin)