2025年のWorldSBKシーズン開幕まで残りわずかとなる中、bimota by Kawasaki Racing Team(BbKRT)は2月17〜18日にオーストラリア・フィリップアイランドで最後のプレシーズンテストを実施する。 この2日間のテストは、開幕戦直前に毎年恒例で行われるDWO公式テストの一環であり、本格的なレースウィークへ向けた最終調整の場となる。

2025年シーズンより新規参戦となるBbKRTは、WorldSBK仕様のKB998 Riminiの開発とテストを冬季を通じて精力的に進めてきた。2月6日にイタリア・リミニで開催されたチーム発表会では、チームの最終形が正式にお披露目され、いよいよ実戦に向けた仕上げ段階に入る。

このテストでは、フィリップアイランド特有のレースフォーマットにも適応する必要がある。2025年の開幕戦では、レースを2つのパートに分け、必須のタイヤ交換をレース中盤に実施するという新ルールが適用されるため、チームはより”スプリント仕様”のセットアップを模索することになる。

テスト終了後、2月21〜23日にフィリップアイランドで2025年のWorldSBK開幕戦が開催される。

アレックス・ロウズ

「フィリップアイランドのテストを楽しみにしています。まだバイクの理解を深める必要があるので、この機会を最大限に活かしたいですね。ヨーロッパのテストでは天候に恵まれず、十分な周回ができなかったので、今回別のサーキットで試すのが楽しみです。冬の間にベースセットアップを見つけるために多くの作業をしてきましたが、まだ確認すべきことがいくつかあります。 」

「このコースは高速コーナーが多く、タイヤの摩耗が激しいため、ヨーロッパの標準的なセットアップとは異なる調整が必要になります。通常より硬めのタイヤを使用することになるので、その影響も見極めたいですね。とにかく、バイクの状態をしっかり把握し、レースウィークに向けた準備を進めていきます」

アクセル・バッサーニ

「2日間のテストがありますが、実際には午前と午後のセッションのみなので、限られた時間の中で何を優先するべきかを見極める必要があります。ヘレスやポルティマオでのテストではかなり良い感触を得られたので、同じフィーリングを見つけたいですね。ただ、ショーワのリアサスペンションのセットアップにはまだ課題が残っており、最適なバランスを見つけるための作業が続いています。チーム全体が同じ方向を向いており、開発に力を入れてくれているのは心強いです。 」

「天候が不安定なのが気がかりですが、できるだけ安定したコンディションでテストができることを願っています。この独特なフィリップアイランドのコースで、新しいbimotaの特性を理解することが大切です」

ギム・ロダ(BbKRT チームマネージャー)

「我々は大きな期待を持ってオーストラリアに来ました。なぜなら、常にレースを盛り上げ、勝利を目指すチームでありたいからです。しかし現実的には、我々はまだ新しいチームであり、忍耐が必要です。」

「冬季テストでのスタートは非常に良かったんですが、レースウィークはまた別の戦いになります。我々はbimotaプロジェクト全体、そしてカワサキの考えるビジョンに信頼性と結果をもたらすために全力で努力しています。この大きな責任を担えることを誇りに思います。」

(Photo courtesy of BbKRT)