トプラック・ラズガットリオグルが2位を奪還

金曜日の走行では「旋回できず、止まれず、グリップもない」と不満を漏らし、総合5番手にとどまったラズガットリオグル。しかし、土曜日のフリープラクティス3では2番手に浮上し、トップとの差を0.2秒に縮めた。 スーパーポールでは、ブレガの背後につきながらアタックを行い、1分28秒918を記録。これが彼にとって今週末唯一の1分28秒台のラップとなり、ブレガにわずか0.094秒差まで迫る走りを見せた。

レース1では、スタート直後にやや遅れをとったものの、激しいバトルの末に再び表彰台争いに浮上。6周目のターン1ではワイドに膨らみ、一時5番手まで後退したが、その後は冷静にポジションを取り戻していった。10周目にはバウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)より1周遅くピットインし、タイヤ交換後は約1秒のアドバンテージを築いた。 終盤、アルヴァロ・バウティスタの猛追を受けながらも、ラズガットリオグルは2位を死守。「昨年のようなミスは繰り返さなかった」と語り、レース戦略が成功したことを強調した。

トプラック・ラズガットリオグル(レース1/2位)

「フラッグ・トゥ・フラッグのフォーマットを楽しめました。今年は昨年のようなペナルティを受けることなく、チームと共に素晴らしい仕事ができました。バウティスタよりもペースが良いと感じていたので、1周遅らせてピットに入りました。ピット作業後はすぐに全力でプッシュし、残り9周だったのでリアタイヤの温存も考えず攻められました。」

「ブレガとの差は大きかったですが、BMWとドゥカティのギャップは少し縮まってきたように思います。ブレガは明らかに一歩先を行っていますが、自分も少しずつ前進できています。」

「スーパーポールでは、ブレガを追いながら走ることで良いラップタイムを出せました。彼が来たのを見て『これは使える』と思い、後ろにつきました。レースでも同じ戦略を試みましたが、スタート直後のストレートでドゥカティ勢が簡単に抜いていったので、作戦変更を余儀なくされました。でも、タイヤ交換後はリズムを掴み、リラックスして走れました。セッションごとに少しずつ進歩しているので、明日の2レースに向けてさらに期待しています。」