2025年スーパーバイク世界選手権(WorldSBK)第2戦ポルティマオラウンド初日、トップタイムを記録したのはROKiT BMW Motorrad WorldSBK Teamの現王者、トプラック・ラズガットリオグルだった。FP1をまるごと欠場するという波乱のスタートを強いられたものの、FP2では唯一1分39秒台に突入し、圧倒的なパフォーマンスでライバルたちを抑えた。
ラズガットリオグル、FP1欠場からの大逆転劇
トラブルに見舞われたFP1では、M1000RRのテクニカルトラブルにより計測ラップを記録できず。唯一走行できたのはアウトラップのみで、1コーナーでコースアウトしたのち、ピットに戻り再出走も断念。チームは電子制御設定の不具合と特定し、エンジン自体には問題がないと発表した。
しかし、FP2ではその鬱憤を晴らすかのような走りを披露。開始直後からコースに出たラズガットリオグルは、1本目のスティントでいきなり1分40秒735を記録し、続けて1分40秒637、終盤には1分40秒089で暫定トップに浮上。そして残り12分、ついに1分39秒995を叩き出し、唯一の“39秒台”でセッションを制した。
ポルティマオ戦 初日総合結果

FP1、FP2 結果


ブレガ、安定感を発揮し2番手タイム
Ducatiのニコロ・ブレガは1分40秒294のベストで2番手に入り、全体的に安定したペースを示した。最初のスティントでは1分40秒6〜7秒台で走行、2本目でタイムをさらに削り、ラズガットリオグルに次ぐ位置をキープ。
BMW好調、ファン・デル・マークが3番手
ROKiT BMWのもう一人のライダー、マイケル・ファン・デル・マークも終盤に1分40秒506をマークし、トップから0.511秒差の3番手にランクイン。BMW勢が初日で1位・3位を占めた。
初日総合トップ6タイム
- トプラック・ラズガットリオグル(BMW)1’39.995
- ニコロー・ブレガ(Ducati)+0.299
- ミハエル・ファン・デル・マーク(BMW)+0.511
- アンドレア・イアンノーネ(Ducati)+0.600
- アルバロ・バウティスタ(Ducati)+0.711
- ダニーロ・ペトルッチ(Ducati)+0.762