マルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)がアメリカズGP予選で再び存在感を示し、COTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で自身8度目となるポールポジションを獲得した。これで日曜のスプリントとグランプリに向け、優勝の準備が整った。


Q1:激戦の幕開け、Q2進出をかけた戦い
注目ライダーが揃ったこのQ1では、序盤、ラウル・フェルナンデス(Trackhouse MotoGP Team)がターン9でハイサイドを喫し、黄旗が提示。幸い無事だったフェルナンデスはすぐにスクーターでピットへ戻り、スペアバイクで再出走。赤旗によりエアフェンスの修復が必要となり、セッションは一時中断された。
再開後、残り8分36秒。最初にタイムを出したのはルカ・マリーニ(Honda HRC Castrol)で、2:02.001の基準タイムを刻む。その後もタイム更新はならず、ファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP)がP2で続いた。ターン1での鮮やかなセーブも見せ、2人はQ2進出。一方、マルコ・ベッツェッキ(Aprilia Racing)はP13に沈み、アプリリア勢として2022年のタイGP以来初めてQ2進出を逃した。
Q2:ポール争い、頂点はマルケス
Q2開始早々、マルケスが2:01.522の今週末最速タイムで先制。しかし2周目、ターン11で大きくバランスを崩し、タイムは無効に。セッション中盤にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)がP2へ浮上し、フランチェスコ・バニャイア(Ducati Lenovo Team)はP3に。
終盤の攻防:マルケス兄弟の激突
ラスト5分、勝負が加速する。マルクがミルを引っ張る形で速いラップを刻み、後方ではフェルミン・アルデグエル(BK8 Gresini Racing MotoGP)がターン1で転倒。すぐに再走するが、流れはマルクへ。アレックス・マルケスが一時的にポールに浮上するも、マルクが即座に応戦し、最終的にポールポジションを確定。ディ・ジャンアントニオのラップは黄旗の影響で一度取り消されたが、再審査の結果、P2として認定。アレックスはP3でフロントローを締めくくった。
Q2結果
順位 | ゼッケン | ライダー名 | メーカー | タイム | 最高速度 |
1位 | 93 | マルク・マルケス | DUCATI | 2’01.088 | 334.8km/h |
2位 | 49 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | DUCATI | 2’01.189 | 338km/h |
3位 | 73 | アレックス・マルケス | DUCATI | 2’01.448 | 334.8km/h |
4位 | 37 | ペドロ・アコスタ | KTM | 2’01.504 | 339.1km/h |
5位 | 21 | フランコ・モルビデッリ | DUCATI | 2’01.529 | 333.7km/h |
6位 | 63 | フランチェスコ・バニャイア | DUCATI | 2’01.611 | 335.9km/h |
7位 | 10 | ルカ・マリーニ | HONDA | 2’01.737 | 334.8km/h |
8位 | 36 | ジョアン・ミル | HONDA | 2’02.008 | 332.7km/h |
9位 | 43 | ジャック・ミラー | YAMAHA | 2’02.008 | 329.6km/h |
10位 | 12 | マーべリック・ビニャーレス | KTM | 2’02.019 | 334.8km/h |
11位 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | YAMAHA | 2’02.032 | 327.5km/h |
12位 | 54 | フェルミン・アルデゲル | DUCATI | 2’02.419 | 331.6km/h |