タイトル候補同士の死闘、ラズガットリオグルが0.067秒差でブレガを上回る

2025年FIMスーパーバイク世界選手権 第2戦ポルティマオ。土曜日のレース1では、昨年のタイトル争いを思い起こさせるようなトプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW モトラッドWorldSBKチーム)とニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)の一騎打ちが展開された。

レース序盤、ブレガがホールショットを決めるが、ポールスタートのトプラック・ラズガットリオグルは出遅れて7番手まで順位を落とす。しかし4周目にはブレガの背後に浮上。そこからレース終盤までの15周に渡り、両者は9度の首位交代を繰り返す熾烈なバトルを展開した。

19周目、ブレガがストレートでトップに立つも、トプラック・ラズガットリオグルが即座にターン3で再逆転。以降、わずか0.067秒差で逃げ切り、BMWにとってポルティマオでの通算6勝目を記録した。これはBMWが1つのサーキットで記録した最多勝利数となる。トプラック・ラズガットリオグルにとってはキャリア通算58勝目で、4度の世界王者カール・フォガティの記録にあと1勝と迫った。

タイトル争いの行方:ポイントランキングにも変化

ブレガはこのレース2位フィニッシュで今季通算82ポイントとし、ランキング首位を堅持。トプラック・ラズガットリオグルは45ポイントで2位に浮上した。

ロカテッリが表彰台、ビエルゲがホンダ今季ベスト

3位にはアンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)が入り、ダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)との接戦を制して表彰台を獲得。ペトルッチは4位で独立チーム勢トップに。ホンダ勢では、シャビ・ビエルゲ(Honda HRC)が6番グリッドから5位でフィニッシュし、今季最高成績を記録。6位にはマイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW)が入り、開幕戦での苦戦から反転攻勢を見せた。

イアンノーネは16番手スタートから7位まで巻き返し

アンドレア・イアンノーネ(Team Pata Go Eleven)はスーパーポールでのグリッド降格(3グリッドペナルティ)を受け16番手スタート。それでも着実に順位を上げ、最終的に7位でチェッカー。ドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha)は8位。アレックス・ロウズがクラッシュしたため、ビモータ勢ではアクセル・バッサーニのみが9位で完走した。

ルーキー争い、ソフオグルが再びポイント獲得

10位にはレミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha)。イケル・レクオナ(Honda HRC)は復帰戦で11位に入り、今季初ポイント獲得となった。12位にギャレット・ガーロフ(Kawasaki)、13位に今季ルーキーのバハティン・ソフオグル(Yamaha Motoxracing)。14位にタラン・マッケンジー、15位にティト・ラバトが入り、ここまでがポイント獲得者となった。

トップ6リザルト(レース1)

  1. トプラック・ラズガットリオグル・ラズガットリオグル(ROKiT BMW)
  2. ニコロ・ブレガ(Aruba.it Ducati) +0.067s
  3. アンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha) +7.855s
  4. ダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing) +8.991s
  5. シャビ・ビエルゲ(Honda HRC) +15.475s
  6. ミカエル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW) +17.830s