転倒まですべてが完璧だった

マルク・マルケスは、自身の判断ミスがすべてを台無しにしたと語り、苦い表情を浮かべた。コーナーのイン側に入りすぎたことが転倒の原因であり、完全に自分の責任だと明言。レース中に何度か縁石に乗り上げていたが、スタート前にはバイク交換の可能性を見越して準備を整え、すべてが予想通りに進んでいたものの、ひとつのミスで結果が崩れたと振り返った。ガレージ内の雰囲気は良好で、次戦に向けて再スタートを切る覚悟を示している。

マルク・マルケス

「非常に難しいレースでしたが、コーナーのイン側に入りすぎました。完全に自分のミスですからチームには申し訳ないです。ポジティブな点はアレックスから1ポイント差ですからリスタートしたいと思います。縁石にはすでに何度かレース中に乗り上げていましたから、あの転倒はそれよりも少しイン側に入り過ぎたことが原因と言えるでしょう。あまりに楽観的に走り過ぎました。ハードブレーキが必要な部分ではちゃんとミスなく走っていたと思いますね。あのミスで25ポイントを失いました。どのレースでもスピードを感じていますから引き続きプッシュしていきます。ガレージの雰囲気はいいですし、チャンピオンシップを失ったわけではありません。」

「スタート前のルールはわかっていますし、マインド・ゲームで動くタイミングもわかっています。自分はスタート7分前に2台目のバイクの準備が出来ているか聞いており、メカニックは準備出来ていると言っていました。自分は”もしかしたらバイクを変えるかも”と伝えておいたんです。あの状況ではレインタイヤはベストではないと考えていました。自分がグリッドを離れれば10人くらいは別のライダーが付いてくると予想していましたし、そこでレースが一旦中断されると予想していました。すべてが予想通りで完璧にレースをスタートしたんですが、あのミスですべてが台無しになってしまったんですよね。」

(Photo courtesy of Ducati)