マルクの転倒後も冷静な走りを続ける
アレックス・マルケスは、難しいコンディションの中で冷静さと集中力を保ち、チャンピオンシップリーダーの座を維持した。独立チームとして、昨年型のマシンで戦っている現実を理解しながらも、ミスをせずに自身のポテンシャルを最大限に発揮する姿勢を貫いた。マルクの転倒をきっかけにレースの難しさを再認識したと語り、最後までファビオ・ディ・ジャンアントニオのプレッシャーを受けながらも冷静にレースを走り切って連続2位を再び記録した。

アレックス・マルケス
「チャンピオンシップリーダーというのはいい響きですね。3戦を通じて素晴らしい仕事を続けてきた結果でしょうね。常に良い走りを続けてきていますし、ミスをせずにポテンシャルを発揮出来るように努めています。独立チームであることを理解していますし、昨年のバイクで戦っています。オフィシャルバイクにアドバンテージがあることもわかっています。ですから今は自分達のポテンシャルを出来る限り発揮して行こうと思っているんです。そしてレースをしっかりと完走していくことに集中しています。」
「マルクの転倒前はペッコを追っていました。ターン10でフロントを失って自分にしっかりと集中しろと言い聞かせてレースをしていました。マルクの転倒の後はミスをしやすい状況であることを改めて意識させられました。今日はあまりバイクのフィーリングも良くなかったですし、後ろからはファビオ・ディ・ジャンアントニオも迫っていましたので、とにかく最後まで集中して走行していこうと思っていました。」


「マルクが走り出した時、最初は耳栓かなにかを忘れたんだと思ったんです。しかしペッコもマルクにすぐに続いたのを見て”彼らは何をしてるんだ?”と思いました。ただ、自分がMoto2にいた時にMotoGPのルール上そういったことが可能になったことを思い出して、すぐに無線でスリックのバイクが準備出来ているかをチームに確認しました。幸いにもバイクは準備出来ていましたが、本当に混乱のレース前でしたね。」
(Photo courtesy of Gresini)