カタールGPでMotoGP王者ホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)が、レース中の転倒により右側背部の肋骨を骨折する重傷を負ったことが明らかになった。マルティンは日曜日の決勝レース14周目にクラッシュ。直後に病院へ搬送され、チームは以下のように発表した。

アプリリア・レーシング
「ホルヘ・マルティンは胸部外傷を負い、意識はあり四肢に問題はありません。右側胸郭の打撲と気胸が確認されました。詳細な検査のためCTを実施します。」
その後のCT検査により、状態はさらに深刻であることが判明。
アプリリア・レーシング
「CT検査の結果、気胸の進行が確認され、吸引ドレナージの処置が必要とされました。選手は気胸が解消するまで数日間、病院で経過観察となります。」
なお、最終的な診断では右側後部肋骨弓に骨折が確認された。これにより、彼の復帰プランは再び見直しを迫られることになる。今回のカタールGPをきっかけに徐々にレースへの復帰が期待されたホルヘ・マルティンだが、土曜日の段階で2周走るだけで限界と語っていた状況で、長丁場の決勝レースで走行、疲れと痛みの中で集中力が切れたことが転倒の原因だった可能性がある。
(Photo courtesy of michelin)