MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権の第3戦オランダ・アッセンのレース1が開催され、ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が圧巻の走りで優勝を飾った。アンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)が2位、ダニーロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)が3位に入り、トプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は惜しくも4位でフィニッシュ。連続表彰台記録はここでストップした。

ブレガが圧倒、ロカテッリは進化を証明し2位浮上

ホールショットを決めたブレガは、序盤のターン5でロカテッリに一度抜かれたものの即座に応戦し再びトップへ。その後は後続を寄せ付けず独走でチェッカーを受けた。ロカテッリの背後では、サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)、アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)、そしてラズガットリオグルが激しい表彰台争いを展開。だが、7周目のターン9でバウティスタとロウズが接触・転倒し、両者が脱落。混戦の中、ラズガットリオグルが一時ロカテッリを交わす場面もあったが、ヤマハライダーはチャンピオンの走りに食らいつき、再び前に出て2位を確保した。終盤にはペトルッチが怒涛の追い上げを見せ、ラズガットリオグルをオーバーテイクし3位浮上。オーストラリアのTissotスーパーポールレース以来の表彰台を獲得した。

トプラック・ラズガットリオグル、今季2度目の表彰台逸

レーススタートで出遅れたラズガットリオグルは、1周目終了時点で8番手。しかし3周目にはすでに表彰台圏内まで浮上。だがロカテッリとペトルッチの走りが一枚上手で、BMW M 1000 RRの走行ラインを封じ込められた。ホンダHRCのイケル・レクオナとチャビ・ビエルゲも今季ベストの走りを披露し、工場チームとして今季最高の合算リザルトを記録。ビエルゲはチームメイトのわずか0.2秒後方でフィニッシュ。

エガーター、今季ベストリザルトで7位

ドミニク・エガーター(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は今季最高位となる7位を獲得。地元オランダラウンドで奮闘したマイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は13番グリッドから猛追し一時6位まで浮上するも、終盤のレクオナ、ビエルゲ、エガーターの追撃により9位でのゴールとなった。スコット・レディング(MGM BONOVO Racing)は16番手スタートから10位まで巻き返し、トップ10を締めくくった。