オランダ戦最後のレースとなったレース2は、最後までドラマが止まらない展開となった。ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が独走態勢に入ったかと思われた矢先、マシントラブルで無念のリタイア。その隙を突いたアンドレア・ロカテッリ(Pata Maxus Yamaha)が、WorldSBK参戦153戦目にして初優勝を達成。ヤマハにとってはアッセンでの通算3勝目となる歴史的勝利となった。

ブレガ、圧巻の追い上げからの無念のリタイア

ブレガは今季初めてトップ5外となる10番グリッドからスタートしたが、持ち前の速さで次々と前車を攻略。16周目にはトップに浮上し、週末2勝目に向け独走状態に。しかしその矢先、バイクが突然失速しコース脇にストップ。まさかのトラブルによってリタイアを喫した。

ロカテッリが歓喜の初勝利、ヤマハとしては16年ぶりの快挙

ブレガの脱落を受け、ロカテッリがトップへ浮上。そのまま逃げ切り、キャリア初優勝を手にした。ヤマハにとっては、2000年の芳賀紀行、2009年のベン・スピースに次ぐ、アッセンでの3勝目となる記念すべき勝利だ。ロカテッリはレース後、「この勝利は長い時間をかけて準備してきたものです。チームに心から感謝します」と語りました。

バウティスタが表彰台復帰、ガードナーは1年ぶりの3位

アルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)は2位でフィニッシュし、通算113度目の表彰台を獲得。レミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha WorldSBK Team)は3位に入り、2024年アッセン第2レース以来となる表彰台に立った。

サム・ロウズは4位、トプラック・ラズガットリオグルはポールからまさかの8位

スーパーポールでポールを獲得したトプラック・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)は、スタート直後から後退。ポジションを取り戻すことができず、最終的に8位に沈んだ。一方、サム・ロウズ(ELF Marc VDS Racing Team)は一時表彰台争いを繰り広げたものの、4位でフィニッシュ。今週末を通じて存在感を示した。

ビモータ勢がWトップ6入り、ホンダ復調の兆し

アクセル・バッサーニ(bimota by Kawasaki Racing Team)は11番グリッドから驚異的な追い上げを見せ5位に入り、同僚のアレックス・ロウズも6位で続いた。ビモータ勢がそろって上位フィニッシュを果たしたのは今季初。ホンダ勢ではイケル・レクオナ(Honda HRC)が7位、アンドレア・イアンノーネ(Team Pata Go Eleven)が9位に入り、やや明るい兆しを見せた。