ニコロ・ブレガ(Aruba.it Racing – Ducati)が地元イタリア・クレモナで初のホームウィンを達成した。MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権の2025年イタリアラウンドRace 1で、ブレガはトップでチェッカーを受け、トプラック・ラズガットリオグル・ラズガットリオグル(ROKiT BMW Motorrad WorldSBK Team)とアルバロ・バウティスタ(Aruba.it Racing – Ducati)を従えて表彰台に立った。

ブレガが圧巻の5勝目、タイトル争いへ再加速

スタートは3番手からだったブレガに対し、トプラック・ラズガットリオグルは抜群のスタートでP2に浮上。オープニングラップのターン13ではブレガを攻略し首位に立ったが、6周目のターン11で再びブレガが奪還。その後もトプラック・ラズガットリオグルが幾度も仕掛けたが、ブレガは冷静に防ぎきり、タイヤの消耗が進む中で着実にギャップを広げ、最終的には2.8秒差をつけて今季5勝目を挙げた。バウティスタは単独走行の展開となり、トップ2からは約9秒遅れながら、後続には12秒以上の差をつけて3位を確保した。

イアンノーネがP4死守、ホンダ勢も奮闘

アッセンでの苦戦を経て、アンドレア・イアンノーネ(Team Pata Go Eleven)がP4を死守。後続のレミー・ガードナー(GYTR GRT Yamaha)とホンダファクトリーのイケル・レクオナ、チャビ・ビエルへを抑えきった。レクオナは15周目のターン3で転倒しリタイア。これによりイアンノーネが第二集団の先頭に立ち、ビエルへが最終盤でガードナーを交わしてP5を獲得。今季ベストリザルトに並ぶ結果となった。ガードナーはヤマハ勢最上位のP6。

ペトルッチ、2024年再現ならずP7

昨年のクレモナで輝いたダニロ・ペトルッチ(Barni Spark Racing Team)は今回は再現ならず。ガードナーに0.6秒届かずP7でフィニッシュ。マイケル・ファン・デル・マーク(ROKiT BMW)はアクスル・バッサーニ(bimota by Kawasaki)をわずか0.2秒差で抑えてP8、バッサーニはP9に。スコット・レディング(MGM BONOVO)はアッセンRace 2でのP19から復調し、トップ10に返り咲いた。