ミシュラン・フランスGP初日、マルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1分29秒855という驚異のタイムを叩き出し、全体ベストと共にル・マンのオールタイム最速ラップを更新。地元ファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)がマルケスを2位で追い、満員のル・マンスタンドが歓声を上げた。3番手にはフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が続いた。

プラクティスの展開:マルケス独走、クアルタラロが猛追
最終30分の時点でトップに立っていたのはマルケス。クアルタラロは0.4秒差で2番手、バニャイアが3番手につけていた。しかしその後、マーベリック・ビニャーレス(レッドブルKTMテック3)がKTM勢トップとしてP2に浮上し、残り20分でさらに混戦に。
新品タイヤを投入したビニャーレスはマルケスとの差をわずか0.005秒まで詰めたが、ターン9で転倒。幸いケガはなかった。バニャイアもタイムを更新しP3に復帰。そして残り10分、地元ファンの前でクアルタラロがトップに立ち、0.3秒差をつけたかと思われた瞬間、わずか5秒後にマルケスが叩き出した1:29.855がすべてを塗り替えた。
終盤の動きとトップ10
ファビオのタイムを脅かしたのはフェルミン・アルデグエル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)。P3に飛び込む快走を見せた。一方、ザルコ(ホンダHRCカストロール)は終盤にクラッシュし、マリーニの最終ラップ更新もあってトップ10圏外に沈んだ。それでも、クアルタラロが最終的に再び2番手に返り咲き、フランス勢として存在感を保った。
5位はアレックス・マルケス、6位ジャック・ミラー、7位アコスタ、8位マーべリック・ビニャーレス、9位フランコ・モルビデッリ、10位マルコ・ベッツェッキとなった。