【V2 ドゥカティ・フューチャー・チャンプ・アカデミー】次世代ライダー育成のための本格スポーツフォーマットが始動

ドゥカティとGarage51が手を組み、若手ライダー育成を目的とした“V2 Ducati Future Champ Academy(V2 ドゥカティ・フューチャー・チャンプ・アカデミー)”を発表。パニガーレV2を用いたワンメイクトロフィー形式で、走行技術だけでなくプロとしての総合力を磨く唯一無二の育成プログラムだ。

ただの”ワンメイク”ではない。育成に特化した競技フォーマット

このアカデミーでは、走行テクニック向上はもちろん、スポンサー対応、チームマネジメント、フィジカルトレーニングまでを網羅する。参加対象は16〜21歳クラスと21歳以上クラスに分かれ、最大30名の若手ライダーがパニガーレV2で参戦。技術支援には、MotoGPドゥカティ公式テストライダーでありイタリア選手権10回王者のミケーレ・ピッロ、さらにスーパースポーツ3回王者のダヴィデ・スティルペらが名を連ね、実戦を通じた本格的な指導が行われる。

シリーズ開催スケジュール:国内外の格式高いイベントに参戦

アカデミーのレースカレンダーは以下の通り。CIV(イタリア選手権)に加え、JuniorGPやWSBK(スーパーバイク世界選手権)、さらには2026年のワールド・ドゥカティ・ウィークも含まれている。

全7戦のカレンダー:

  • 第1戦:4月24〜26日 ミサノ(CIV)
  • 第2戦:5月8〜10日 ムジェロ(CIV)
  • 第3戦:5月22〜24日 バルセロナ(Junior GP)
  • 第4戦:6月12〜14日 ミサノ(WSBK)
  • 第5戦:7月3〜5日 ミサノ(WDW 2026)
  • 第6戦:7月24〜26日 ミサノ(CIV)
  • 第7戦:9月17〜19日 クレモナ(WSBK)

このスケジュールによって、若手ライダーたちは将来プロとして戦う舞台で直接経験を積むことができ、実戦での成長が期待されている。

■ 5回の公式テストとサーキットトレーニングも完備

実戦だけではなく、年間を通じて5回の公式テストも実施。アカデミースタッフ主導のもと、専門インストラクターによる指導が行われ、テクニックのみならず、スポンサーやメディア、チーム関係者とのコミュニケーションスキルの習得にも重きが置かれる。

■ パッケージ内容と費用詳細:トップレベルのサポート体制

参加費は 49,500ユーロ + VAT(消費税)。各イベント前に 7,071.43ユーロ + VAT を分割で支払う形式になっており、下記の内容が含まれる。

参加費に含まれる内容:

  • 公式レースおよびテストの参加費(連盟・主催者費用含む)
  • ドゥカティアカデミースタッフによるテクニカルサポート
  • スペアパーツサービス(有料だが即時供給)
  • アカデミーヴィレッジ内の専用ピット&ガレージスペース
  • 消耗品(燃料、タイヤ、ブレーキパッド、オイル、クラッチ)一定量提供

ワイルドカード参加枠: 各イベントにつき最大5名まで単戦エントリー可能。

マシンは参加者が購入:専用キット付きで割引も

参加者は ドゥカティ パニガーレV2 S(2025年モデル以降) の購入が必要。アカデミー参加者はリスト価格から 15%割引 を受けられる。マシンにはGarage51製の公式キット(10,000ユーロ + VAT)が装着される。

公式キットの内容:

  • ライダーに合わせたサスペンション調整
  • レーシングエキゾースト
  • 調整式ステップ・ハンドル
  • レーシング用燃料タンクキャップ
  • CNC削り出しのトップブリッジ&レバー
  • ABSキャンセルキット
  • ギア比変更用スプロケット
  • レーシングカウル(公式カラー&ゼッケン含む)

さらに、安全性とパフォーマンス向上のために推奨される追加装備(7,500ユーロ + VAT)も用意。レインタイヤ用のホイールセット、タイヤウォーマー、スタンド、発電機付きラックトロリーなどが含まれる。

シーズン終了後には上位選手への特別テスト機会も

シーズン終了後には、成績と評価に応じて有望選手に対して 上位カテゴリマシンでの特別テスト機会 が与えられる。この経験を通じて、次なるキャリアステップに向けた判断材料を得られる仕組みだ。