プラマック・レーシングのチーム代表ジーノ・ボルソイは、バレンシア公式テストでのトプラック・ラズガットリオグルのMotoGP初走行において、特にミシュラン製フロントタイヤへの順応に驚かされたと明かした。スーパーバイク世界選手権で3度のチャンピオンに輝いたラズガットリオグルは、火曜日にバレンシアで行われたポストシーズンテストにおいて、プラマック・ヤマハから初のMotoGP公式テスト走行を行った。
ヤマハの新型V4マシンで合計53周を走行したラズガットリオグルは、22人中18番手でテストを終えたが、トップタイムとの差はわずか1.294秒。また、ジャック・ミラーとアレックス・リンスという経験豊富なチームメイトを上回る結果を残した。これまでピレリタイヤでの激しいブレーキングスタイルが特徴だったラズガットリオグルにとって、ミシュランへの適応は大きな課題とされていた。しかしボルソイは、彼のアプローチに感銘を受けたという。なお、ラズガットリオグルは現在もBMWとの契約下にあるため、ヤマハでの走行経験については来年初めまで公の場で語ることはできない。

ジーノ・ボルソイ
「トプラックについてですが、彼のマインドセットとライディングスタイルには本当に驚かされましたし、感心もしました。
我々は彼のブレーキング技術が卓越していることをよく知っていましたが、今日、彼は非常に短時間でスタイルを変えることができることを示しました。我々からいくつかアドバイスを与えましたが、彼はすぐに吸収して学んでいました。彼は非常にフレンドリーな人間で、話しやすく、意見交換もスムーズにできました。まるで以前からの友人のように感じました。」
「当初から我々全員が彼のブレーキスタイルを理解しており、『そんなに強くブレーキしすぎないように』『フロントタイヤの特性を理解してほしい』と何度も伝えてきました。なぜなら、タイヤの違いは非常に大きいからです。ですが、彼は初日からその点を理解し、素早く適応していました。無理なプッシュはせず、我々にとっては好材料でした。本来のスピードはまだ見せていませんが、彼の性格や仕事への取り組み方は、すでにMotoGPスタイルに適していると感じました。明日は、彼が苦戦しているいくつかのエリアを助けるために、少し異なるセットアップで走行を開始する予定です。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。