ドルナのCEOであるエスペレーターは、今回のアルゼンチンのレースにおけるスタート方式に関して言及しました。今回のスタート方式に関しては、同様の例が過去にあったザクセンリンク戦でのピットレーンスタートが危険であったことから、安全上の理由からメーカーも含めて協議を行い合意を得て決定された判断だったとのこと。

なお、今回の決定に関してMotoGP運営元のドルナを責める動きもありますが、これに関してエスペレーターは「ドルナはこの決定には関与しておらず、今回の決定はレーススチュワードによるもの。そしてスチュワードの選定はFIMとIRTAによるもの。」と語ります。オースティンのセーフティーコミッションにおいて、今回の決定に関しては全ライダーが出席して話し合いが行われるとのこと。

カルメロ・エスペレーター

「MotoGPだけでなく、Moto2、Moto3クラスは非常に難しい天候の中でのレースとなりました。それからレースディレクションはグリッドであの決定をしたわけです。あの時点ではミラーだけスリックタイヤを使用していました。あの時点では他のライダー達はピットレーンに戻りタイヤ、そしてセッティングをドライ用に変更しピットレーンからスタートをする権利がありました。ただ、これによって非常に我々にとっては難しい状況になってしまったんです。」

「数年前にザクセンリンクで同様の自体が起きたことがありました。今回はそれぞれのメーカーと共に協議した結果、過半数のチームが今回の我々のスタートの方式を指示したのです。その後のコンディションも厳しいもので、トラックにはドライラインが発生し、それでTVで皆さんが見たようなレース展開となりました。」

「レーススチュワードの選定はFIMとIRTAによるもので、ドルナは2年前から関わりがありません。そして今回の判断は彼らによるもので、ドルナの判断ではありません。いずれにせよ次回のレースが開催されるオースティンにおけるセーフティーコミッションで、ライダー達全員とこの状況に関して話し合いを行います。その中でまたいろいろとわかっていくでしょう。」

(Photo courtesy of michelin)