★MotoGP2018 ホアン・ミル「最も優先度が高いのはMotoGPクラスで走ること」

★MotoGP2018 ホアン・ミル「最も優先度が高いのはMotoGPクラスで走ること」

フランスGPの前に現在大きな話題となっているホアン・ミルがインタビューに答えています。ミル曰くMoto2で強い走りが出来ることが前提としながらも、「MotoGPチームからのオファーが来ればそれを受ける」とのこと。語る言葉も威風堂々としており、将来MotoGPカテゴリーでの活躍が期待されます。

誰もがホアン・ミルがMoto3で世界タイトルを獲得してMoto2にステップアップした際に、良い結果を残すとは思っていた。しかし彼がここまで早く結果を出すことは想像していなかっただろう。オースティンでの素晴らしいレースによって、彼は一気に注目を集め、事実上全てのMotoGPのファクトリーチームにとっての将来のライダー候補となった。

フランスGPの前にミルとインタビューの機会があり、現在のシーズン、そして何よりも重要な将来について、来年MotoGPに参戦するかもしれないという事に関して話をした。「もしMotoGPチームからオファーがあった場合はそのオファーを受けたいと思います。MotoGPに参戦することが最も優先度合いが高いですね。」と彼は語っている。ミルは自分の事をしっかりと説明出来る若者で、自分が何を語りたいかについて非常に明確で、全てをコントロール下において実に落ち着いていた。こういう態度の事を早熟というのだろう。

まず彼に聞いたのはオースティンのレースについてだ。彼は19位で1周目を終えた後、最終的に4位でレースを終えた。これは優勝したライダーから5.3秒差だった。

ホアン・ミル

「最初の2戦の後に良い形で戦えたので。テキサスではトップ争いが出来ると思っていたんです。練習走行では非常に力強い走行が出来、常に3〜5番手でした。ただレースの中では接触された事で順位を落とし、後方からレースをする事になってしまったんです。しかしこうした事も含めて、このカテゴリで戦闘力を発揮出来るのだということを、数戦で証明出来たと思います。

 

Q

「テキサスの後にタイトル候補に名を連ねました。」

ホアン・ミル

「そうですね。ただ簡単なことではありません。Moto2には多くの経験豊富な選手がいます。確かに全てのレースでポイントを重ねていて、それ自体は非常にポジティブなことです。自分が望む形でレースが出来ています。こうして良い形でレースを続けていれば、タイトル候補だと言われるのも自然なことでしょう。」

 

Q

「タイトル獲得のチャンスを逃すことは無いと思いますが。」

ホアン・ミル

「その可能性は否定しません。もし今のようにレースごとに強くなっていけるとしたらそうですよね。バイクの上で感じるフィーリングはどんどん良くなっていて、まるでマシンと一体化しているような感じがします。これは昨年Moto3にいた時と同じなんです。ですからタイトル獲得を考えないということは当然ありませんよ。今のところ非常に良い形で進歩していると思います。」

 

Q

「このカテゴリーで継続的に結果を残すことの重要性を話していました。つまり結果の浮き沈みがないようにということですね。」

ホアン・ミル

「その通りです。ヘレスでは複雑な状況でフィジカル面で苦戦しました。ヘレスでは胃腸炎に苦しんでいて、優勝を狙って転倒するよりはポイントを獲得したほうが良いと思ったんです。」

 

Q

「Moto2はまだ経験が浅いですが、Moto2において重要なことは?」

ホアン・ミル

「ブレーキングに関しては他のライダーより快適に出来ていると思います。ブレーキングは常に自分の長所だったんです。ただ、まだまだ自分が思うようなブレーキングは出来ていません。こういったカテゴリにおいては、自分に完璧にあったセットアップのバイクが必要なんです。Moto3では完璧なバイクがなくてもレースの中でコントロール出来ますし、バトルも出来ます。Moto2ではそんなことは無理です。Moto2では全てが完璧である必要がありますし、数戦ではチームもライダーが何を必要としているかは100%理解出来ません。もっと良いレースが出来るのはわかっているんです。ただチームとの関係性は既に良い状態だと思います。」

 

Q

「それ以外には?」

ホアン・ミル

「ブレーキングに関しては問題ありません。コーナーもそうです。ただ立ち上がりに向かってバイクを旋回させていくところ、ここが難しいんです。そしてこの部分に関して作業を行っているんです。今回フランスに来る前にムジェロでテストを行いましたが、これが非常に上手くいきました。」

 

Q

「加速に関してはどうでしょう?」

ホアン・ミル

「正直なところ皆互角ですね。皆エンジンは同じですから。鍵になるのは出来るだけスロットルを早く開けるということです。つまりバイクを早めに加速出来る体勢にしておくということなんです。

 

Q

「ガレージ内でMoto2に留まる時間は短いと公言しているというのは本当ですか?」

ホアン・ミル

「いいえ。そういった事は言っていません。ただ、Moto2で過ごす時間は短いほうがいいと思っています。このカテゴリに早く慣れたいですし、今年トップライダー達とバトルが出来れば、MotoGPからオファーがくればMotoGPクラスにステップアップするでしょう。

 

Q

「Moto2でタイトルを獲得することは絶対に必要というわけではない?」

ホアン・ミル

自分にとって最も優先順位が高いのはMotoGPで走ることです。ただステップアップするためには、Moto2で強い走りが出来ると感じる必要があります。」

 

Q

「ミラーのようにMotoGPクラスにステップアップしてから、そのレベルにキャッチアップするのに時間がかかるという可能性は考えていますか?」

ホアン・ミル

「同じようにはならないでしょう。彼はMoto3からMotoGPにステップアップしました。自分が辿る道のりはビニャーレスのような形になるでしょう。もしその可能性があればMotoGPに参戦したいと思います。MotoGPは最高のライダーが集まっていて、MotoGPで走ることは夢なんです。

 

Q

「あなたは自らのキャリアを自分でマネジメントしているのか、信頼出来る誰かがいるのでしょうか?」

ホアン・ミル

自分の将来は自分で決めます。自分自身でどのような契約がしたいか、自分に何が出来るか、何をしたいかに関して明確なアイディアを持っています。


 

Q

「MotoGPにステップアップするにあたり、ビニャーレスのようにトップチームに移籍する前にスズキのような格下チームで2シーズンを過ごすか、マルケスのようにいきなりトップチームであるHRCに加入するのか、どちらら正しい形だと思いますか?」

ホアン・ミル

「なんとも言えません。ただマーベリックがスズキに行った時、チームは既にトップチームのレベルだったと思いますよ。格下ということはありません。スズキはPramacや他のサテライトチームと同列だとは思いません。スズキに加入するというのは、その後のキャリアを描きやすいと思いますし、マーベリックが通った道は良い方向性だと思います。」

 

Q

「アレックス・マルケスとの関係性はどうですか?」

ホアン・ミル

「いいですよ。このチームはまるで2つのチームが1つのガレージにいるような感じで、それぞれが独立して作業をしているんですが、コミュニケーションなどはしっかりと存在するんです。」

 

Q

「MotoGPのレースは注目して見ていますか?」

ホアン・ミル

「ええ、常にね。」

 

Q

「今のMotoGPについてどう思いますか?」

ホアン・ミル

「今年はマルクが一歩先を走っているように感じますね。」

 

Q

「MotoGPにおいて正しい判断をすることは非常に重要です。ビニャーレスはシーズンがスタートする前にヤマハと契約を更新し、彼を怒り狂わせるバイクに乗っているわけですから。」

ホアン・ミル

「その通りですね。正しい決断をすることは非常に重要です。ただ、MotoGPにしても他のカテゴリーにしてもそうです。苦しい中で重要なことは前に進み、そうした困難に打ち勝つことです。そうすれば勝利を簡単に引き寄せることが出来ます。

(Source: pecinogp)

(Photo courtesy of Marc VDS)

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