ミシュランタイヤにとっては、アルゼンチンGPは何としても素晴らしいパフォーマンスを発揮して昨年の挽回をしたいと考えていたサーキットと言えるでしょうが、終わってみればドライ、ウェット両方で全てのタイヤが素晴らしい性能を発揮することを証明出来た週末となりました。

ミシュランとマーヴェリック・ビニャーレスはテルマス・デ・リオ・オンド・サーキットで行われたアルゼンチンGPでのレースを終え、ビニャーレスは今シーズン2度目、2連続での優勝を決めました。

(Photo courtesy of michelin)

ビニャーレスは土曜日のウェットコンディションの予選の6番手グリッドからスタート。マルク・マルケスがホールショットを奪った後、ビニャーレスはトップ集団の中で走行。マルク・マルケスは4周目までレースをリードしますが、ミスにより転倒。マルケスとの距離をつめていたビニャーレスはこれでトップに浮上し、レース終了までこの順位を維持しました。彼はファステストラップを12周目に記録。新しいチームで2連勝したのは1999年のケニー・ロバーツ・ジュニア以来の快挙となり、彼もまたミシュランタイヤを履いていました。

ビニャーレスに続いたのはチームメイトのヴァレンティーノ・ロッシ。彼は350回目のグランプリレースを表彰台で飾りました。ロッシはカル・クラッチローと長いバトルを演じクラッチローは3位を獲得。4位、そしてトップの独立チームライダーとなったのはアルヴァロ・バウティスタ。なおこれはAsparチームにとっては昨年のアルゼンチンGPでの4位と同じく、チームとしての最高位タイの記録となります。
5位と6位はルーキーのヨハン・ザルコとジョナス・フォルガーとなり、同じくチームメイトのダニロ・ペトルッチとスコット・レディングが7位と8位を獲得しています。ジャック・ミラーが9位、カレル・アブラハムが10位を獲得しています。

4,806mのサーキットで行われたレースは61,223人の観客が観戦し、金曜と土曜は様々な天候の中でのレースウィークとなりました。金曜日には温かい太陽の光が降り注ぎ、ライダー達はミシュランパワースリックタイヤによって素晴らしいタイムを記録。土曜日は雨が降り、ライダー達はミシュランパワーレインタイヤを使用。そしてここでも非常に速いラップタイムが記録されました。つまり今週は合計で10種類のタイヤが使用されたこととなります。レースではライダー達はミディアム、ハードコンパウンドのスリックタイヤを使用し、フィールド上では様々な組み合わせが見られました。

ミシュランはこれからMotoGP世界選手権第3戦の舞台である北米、テキサス州オースティンに移動します。次回のレース開催は4月23日となります。


(Photo courtesy of michelin)

マーヴェリック・ビニャーレス

「今週は素晴らしい仕事が出来ました。そして全てのタイヤで良い走行が出来ました。特にミシュランのパスカルとは良い仕事が出来ましたね。懸命に作業をこなし、今朝の段階でタイヤの選択は出来ていました。今日のレースの後でまた最高の気分です。タイヤは常に素晴らしいグリップを発揮してくれました。これもミシュランが素晴らしい仕事をしてくれたおかげで、非常に嬉しいですし自信に溢れています。」

2輪モータースポーツグループ・マネージャー ピエロ・タラマッソ

「ここアルゼンチンでは素晴らしい成功に満ちた週末を過ごす事が出来ました。我々が成し遂げた内容に満足しています。初日は気温が非常に高かったのですが全てのタイヤは良い働きをし、素晴らしいラップタイムが出ていました。トラックがベストと言えるコンディションではなかったことを考えると素晴らしいことだと思います。」

「土曜日は雨が降り、ウェットの中でまた素晴らしいパフォーマンスを発揮することが出来ました。マルク・マルケスはここでのウェットでのファステストラップを記録し、ポールポジションを獲得しました。レースではミディアムとハードコンパウントのフロントとリアの様々な組み合わせが使用されました。全体的にはテルマスからは多くのポジティブな点を持ち帰る事が出来ました。ここはタイヤにとって難しいサーキットですし、今シーズンの中で大きなステップアップを果たし、パフォーマンスを向上しようと計画していたサーキットでした。これが達成出来たと考えていますし、来年はさらに力強い形で帰って来ることが出来るでしょう。」

「これからオースティン、そして2016年にやり残した仕事がある別のサーキットに向かいますが、我々は非常に要求の高いサーキットでも機能する事がわかっている競争力の高いタイヤラインナップと共に、こうしたサーキットへと向かいます。」

<ミシュランタイヤ プレスリリース>