今週発表となったDucatiの新しいデスモセディチであるGP19は、何が新しいのでしょうか?外観上の違いについてわかりやすい点を述べてみましょう。(※なお、この時点での車両は新たなカラーリング披露の目的が強く、GP19の車体細部は基本的にシーズン終盤のGP18とほぼ同様であり、GP18はシーズン終盤のGP17とほぼ同様であることをご留意下さい。)
発表当初のGP18と写真のGP19とではフレームが異なっていますが、フレームはシーズンを通じてアップデート、ライダーごとに変更などの好みもあります。また、下の写真のように、シーズン終盤のGP18とGP19のフレームに大きな差はないように思えます。
フロントフェアリングも外観上大きな差はなく、今シーズンは基本的にシーズン途中でのエアロダイナミクスデバイスの脱着が出来ませんので、開幕までに吟味した形状にする必要があります。こうした背景を考えると、現状この時期の体制発表で使用されているフェアリングは例年通りあくまで参考程度で昨年のものを使用しているだけで、あまり参考にならないでしょう。
2月1日からのセパンのシェイクダウンでテストライダーのピッロが複数カウル形状を試し、その中で良かったものをファクトリーライダー2人のテスト日である2月6日〜8日に投入するという可能性も少しありますが、例年Ducatiはライバルに真似されることを嫌って、エアロダイナミクスデバイスを開幕直前まで公開してきていませんので、2月の段階で何かしらのヒントをライバルに与えるとも思えません。
テールカウルは写真のGP18とGP19で大きく形状が変わっていますが、これは厳密にはGP18(※GP17の最終型にGP18のカラーリングが施されている)とGP19(※GP18の最終型にGP19のカラーリングが施されている)と考えるとわかりやすいので、シーズン開幕時点で、GP19のテール形状が再度変わる可能性はなきにしもあらずでしょう。
このサラダボックスには何が入っているか議論が続いていますが、「ジャイロスコープ」が本当に入っているのか、そのあたりの情報が今シーズンは遂に出てくるのか?といった点も気になるポイントです。
この時点で外観上わかりやすい変化はこの程度かと思いますが、今シーズンに関しては、Ducatiが昨年のヘレステストで使用していたトルクロッドを実戦投入するのか?といった部分も大きな見どころとなりそうです。常にレギュレーションの範囲内で限界に挑戦し続けるDucatiならではの、ライバルを驚かせるアイディアを見たいところ。
(Source: Ducati)
(Photo courtesy of Ducati)
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