マルク・マルケス

今回ソフトタイヤをフロントに使用したのは初めてです。今年は今までとは違う形でラップタイムを出すことが出来ていて、異なるタイヤを異なるライディングスタイルの中で使用することが出来ているんです。今日は序盤にDucatiとのバトルがありましたけど、ウォームアップの段階で良いペースで走行出来る感覚がありました。今日は弟の優勝もあったのでなおさら嬉しいですね。」

「今日はタイヤもバイクも理解してスムーズに走行することが出来ました。今日はセクター4で素晴らしいペースで走行出来ました。ここはブレーキングポイントがないのでブレーキングでリスクを犯すのではなく、コーナーでリスクを犯すことにしたんです。」

「コーナーエントリーのフィーリングはようやく良くなってきて、ライディングスタイルを2つ、3つ使い分けることが出来ています。昨年ドヴィツィオーゾ、ホルヘの走りをじっくりと見ていたので、エンジンパワーがある時にどのようなライディングをすれば良いのか理解出来ているんです。どのような状況でどういったライディングをするかを選択出来るんですが、これによって常にコンスタントに走行出来るという自信を感じています。」

「チャンピオンシップにおいては常に安定していることが求められます。ドヴィツィオーゾ以外のライバルはFP1では速く、FP2では遅いといったように成績が安定しませんが、ドヴィツィオーゾは常にトップ5付近にいます。こういった走りがチャンピオンシップでは必要なんです。ただ自分もこういった形で走行出来ていますから悪くないと思いますよ。」

「今日はフロントにソフトを使用しましたけど、これはつまりフロントをオーバーヒートさせられないということです。過去Ducatiとヤマハしかソフトを使用できませんでしたけど、今年はソフトが使用出来ます。これはバイクの旋回性が改善したからであって、ブレーキングで失っている点があるかもしれませんが、他の部分で改善出来ているんです。ブレーキングでタイムを稼ぐのはリスクが高いということで、これはつまりコンスタントに走行出来ないということなんです。今までと違う形でタイムを出すことが出来るんです。」

「正直他のホンダのバイクの順位やチームメイトの順位は気にしていません。自分はとにかく優勝しようと思っているだけで、HRCは必要なものをすべて用意してくれますし、チームも完璧に機能しています。バイクも毎回良くなっていますしね。」

フロントのオーバーヒートは、ブレーキングをハードにしたり、オーバースピードでコーナーに進入したり、他のライダーの後ろにいてはダメだということです。そういった理由もあって今回は序盤からレースをリードしたんです。

「いつかは覚えていませんけど、フロントにハードを使用する時などは、あえて他のライダーの後ろでずっと走行してタイヤを温めて、最後にアタックするということもあります。ただ自分にとって誰かの後ろで走行するのは苦手なことなので、今日はひたすらにプッシュしたんですよ。」

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(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)