2位を獲得してチャンピオンシップにおけるポイントリードをさらに広げたマルケス。リアはソフトとギャンブルに思われましたが、序盤ヤマハについてしっかりとリードを広げて、後半にタイヤマネジメントをして完走。苦手とするトラックでも必ず表彰台を獲得する安定感はさすがです。

マルク・マルケス

「チャンピオンシップにとって良い形でした。フロントにソフトはギャンブルだという声もありましたが、自分にとってソフトをリアに履くというのは表彰台を獲得するためのオプションでした。今週末は苦戦していたので、最初から優勝を狙うのではなく表彰台を狙っていました。」

「今日はファビオの後ろでマーべリックを待っていたんです。マーべリックに抜かれた後に彼のスリップを使って、ファビオ、それから他のライダーに差をつけようと思っていました。ファビオとの差が4秒になった時点でタイヤ、特にリアが終わっていたんです。」

「調子が悪い週末でも結果を残すこと、全てのトラックでコンスタントにしっかりと結果を残すことが重要です。これに関してホンダとずっと取り組んできました。1つのトラックで最強でも、他のトラックで弱さがあるのでは駄目です。良いバランスが見つかっていて、具体的な強みとは何かと言われると難しいですが、弱点といえる部分での苦戦が減りました。」

「今日は優勝を諦め、どうやったら表彰台を獲得出来るかを考えていたんです。15周ならソフトリアも間違いなく持ちますし、ハードタイヤは週末を通じて苦戦していましたしね。高速コーナーではトラクションが必要なので苦戦していました。ヤマハはこういったところが強いんですが、ホンダのバイクも昨年より高速コーナーでプッシュ出来るようになっています。」

「ソフトタイヤを選んだのはヤマハについて一緒に逃げようと思っていたからです。レースをリードすることは全く考えていませんでした。リードするとタイヤを使ってしまいますし、ソフトならなおさらです。ヤマハと一緒に走って残り15周まで走る。その後はなんとかマネジメントしようと思っていました。ハードタイヤで走ると序盤タイムが上がらず、ドヴィツィオーゾ、モルビデッリなどと一緒に走ることになっていたでしょう。いずれにしてもリードして逃げ切ろうとは思っていませんでした。」

「コンスタントに走れているのは昨年からですが、2015年のバイクは1つのトラックで速く、他で苦戦していました。今年のバイクは作年よりアタック出来るところはアタック出来ますし、安定して機能しています。それにエンジンパワーがあるとブレーキングで無理をする必要がありませんから、今年は転倒も少ないですよね。ヤマハは高速コーナーが強くホンダはここで苦戦しています。でもこれからホンダが強いトラックもありますから。」

(Source: HRC)

(Photo courtesy of michelin)