リン・ジャービス「トップスピードは不足しているが、ヤマハの強みは維持する」

ヤマハのモーターレーシング・マネージングディレクターを務めるリン・ジャービスは2019年を振り返って、ペトロナスの活躍、そしてトップスピード改善の必要性を語る。優れたバランスのバイクであっても、トップスピードでホンダ、Ducatiに8km/hも劣るようでは、勝てるレースも勝てなくなってしまう。セパンテストまでにある程度の改善を進めたいところだ。

ペトロナスの活躍が目立った1年

リン・ジャービス

サテライトチームに目を移すとペトロナスが残した結果は素晴らしいものです。ペトロナスはファイナンス、マネジメントも上手く行っており、ファビオ・クアルタラロに関しては6度ポールポジションを獲得しており、優勝もすぐそこでしょう。またこうした2人の若いライダーがいることで、ファクトリーにとってもプラスになっています。」

トップスピードが不足しているが、ヤマハの強みは維持する

「2020年のバイクに関しては今の良いバランスを維持することが重要ですが、トップスピード不足は1番の弱点だと言えるでしょうね。ただ、ヤマハとしての強みを失って、トップスピードや加速、エアロダイナミクスを強化しようとは思っていません。しかし、マレーシアではトップスピードで8km/hという大きな差があったことは事実です。」

新しいパーツをテストしつつ結果を出さねばならぬ難しさ

「新しいパーツを試すとポジティブ、ネガティブの両方があります。それに2人のライダーにレースウィーク中にテストしてもらうとなると、そのタイミングはずれることもあります。ライダーがそのパーツをテストするか否かといった事は、短期目標、長期目標によっても異なっていて、マーべリックの場合、今年のある時点では新しいパーツを試していませんでしたたが、彼はあの時点で持てる全てのツールを使って結果を出すことに集中していたんです。」

「最終的にはレースでパフォーマンスを改善していましたし、コンスタントさも発揮してくれました。彼にとってはレースで勝つことが目標ですから、新しいパーツを試すことと、その時点で最高の結果を出すということはトレードオフの関係になってしまうわけです。サテライトを見ればわかりますが、ファビオ・クアルタラロはヤマハの中では最もスペックの低いバイクを使用しながら結果はコンスタントでした。」

「これはクアルタラロのバイクには新しいパーツが投入されず、同じツールでずっと作業を続け、MotoGPバイク、MotoGPクラスの学習、バイクのセットアップに時間を費やすことが出来たからです。ファクトリーチームの場合、新しいパーツをテストしつつ、毎週末のレースに向けて最適な選択肢をすることが求められます。」

(Source: yamaha-racing)

(Photo courtesy of michelin)