2020年8月1日にヘレス戦の初日が開催されました。この週末は初めて3カテゴリーのレースが開催され、WorldSBK、WorldSSP、WorldSSP300全てのクラスのライダーが、それぞれのカテゴリーのレース1に参加。土曜日ににはスーパーポールレースに加えてレース2が開催されます。
WorldSBKのレース1優勝したのは、スコット・レディングでした。彼はスーパーバイクのキャリアで初めて、ドゥカティで表彰台のトップに輝きました。 5度の現チャンピオン、ジョナサン・レイが2位、今シーズン開幕戦の優勝ライダーであるトプラック・ラズガトリオグルが3位となっています。
WorldSSP600では、ヤマハのアンドレア・ロカテリが優勝、ジュールズ・クルーゼルが2位、フィリップ・エッテルが3位を獲得。SSP300クラスではUnai Orradreが優勝しています。
ヘレスでの週末で、ピレリはスタンダードタイヤに関するさらなるフィードバックを得ることが出来ました。ディアブロスーパーバイクスリック、フロントのSC1コンパウンド、リアのSC0コンパウンドは既に市場に流通している商品ですが、WorldSBKクラスの大多数のライダーに支持されたもので、このラウンド初日を特徴づける高い気温の中でも卓越したパフォーマンスを発揮しました。
WorldSSPクラスで初めて使用されたスタンダードスリックも素晴らしい性能を発揮しており、リアには全ての選手がSC0を使用、フロントにはスタンダードSC1が最も使用されました。
WorldSBKクラス レース1
ジョナサン・レイがポールポジションから素晴らしいスタート、トプラック・ラズガトリオグルとスコット・レディングが追います。その後ろにはロリス・バズが控え、トム・サイクス、チャズ・デイビス、マイケル・ファン・デル・マークが続きます。
4周目にフェデリコ・カリカスロが転倒、トム・サイクスは5周目にマシントラブル・ジョナサン・レイはトプラック・ラズガトリオグルを引き連れて周回を重ね、バズは離されていきます。
8周目にアルヴァロ・バウティスタとリナルディがバトルを展開、マイケル・ファン・デル・マークはトラブルによりリタイア。トプラック・ラズガトリオグルはレイに追いすがるも、スコット・レディングに抜かれます。
残り7周でスコット・レディングはレイを追い抜いてトップに浮上、その後ろにはトプラック・ラズガトリオグル、バズ、チャズ・デイビスが続きます。最終ラップまで激しいバトルが続きますが、スコット・レディングはそのリードを維持してFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)初優勝を遂げました。
WorldSSP600クラス レース1
ジュールズ・クルーゼルは2番手からロケットスタートを決め、レースをリードします。その後ろにはポールシッターのロカテリが続き、フィリップ・エッテルもこれに続きます。
ペロラリは4番手で走行するもマヒアスに抜かれます。6番手になったのはバッサーニで、その後ろにはゴンザレスが続きます。ロカテリはその後トップに立ってリードを広げます。アグスタのデラロサは、7番手からスタートし5位につけます。その後ろではバッサーニ、ペロラリ、オデンダールが6位を争います。最終ラップではマヒアスとデラロサが4位争いを展開。優勝したのはロカテリで、2位のクルーゼルとの差は3秒以上、3位のエッテルとの差は7秒でした。
スーパースポーツ300クラス レース1
最後のレースとなるスーパースポーツ300クラスでは、メイコンがポールからスタート。優勝したのはUnai Orradre、2位はTom Booth-Amos、3位Scott Deroueでした。
レース1でWorldSBKライダーが選んだタイヤ
WorldSBKクラスで最も使用されたフロントタイヤは、スタンダードSC1(オプションB)でしたが、トプラック・ラズガトリオグル、アルヴァロ・バウティスタ、ギャレット・ガーロフ、フォーレスはスタンダードS2(オプションC)を使用。メランドリとガバッリーニはY1231を使用。
リアには23人中19人がスタンダードSC0(オプションB)を使用。スコット・レディング、アレックス・ロウズ、シャイブはスタンダードSC2(オプションC)を使用しました。メランドリと高橋はY1231を使用しています。
レース1でWorldSSPライダーが選んだタイヤ
全てのライダーがスタンダードSC0(オプションA)をリアに使用。フロントは24名中13名がスタンダードSC1(オプションA)を使用。残りのライダーはスタンダードSC2を使用しました。
WSBKレース1におけるデータ
・ピレリ(Pirelli)ベストラップアワードはジョナサン・レイが2周目に記録した1’40.801
・最も使用されたフロントタイヤはスタンダードSC1(23名中16名)
・最も使用されたリアタイヤはスタンダードSC0(23名中19名)
・ソリューションの数はフロント5種類、リア8種類
・ライダーごとに使用可能だったタイヤ本数は68本で、フロント32本、リア36本
・気温37℃
・路面56℃
WSSPレース1におけるデータ
・ピレリ(Pirelli)ベストラップアワードはアンドレア・ロカテリ・レイが6周目に記録した1’43.893
・最も使用されたフロントタイヤはスタンダードSC1(24名中13名)
・最も使用されたリアタイヤはスタンダードSC0(24名中24名)
・気温38℃
・路面64℃
(Source: Pirelli)
(Photo courtesy of Pirelli)