ミシュラン オーストリアGPレビュー2020

ミシュランにとって初めてのオーストリアのダブルヘッダーは、Ducatiのアンドレア・ドヴィツィオーゾが勝利しました。変わりやすい天候の中で、MICHELIN Power SlickとMICHELIN Power Rain が、ウェットからドライに移り変わる様々な状況で使用されました。

決勝日の天候は路面温度50℃となり、週末で最も高い温度となりました。28周のスタートシグナルが消えた後にホールショットを奪ったのはジャック・ミラーで、1周目をリードします。レースはエキサイティングな様相を呈しますが、ヨハン・ザルコとフランコ・モルビデッリが接触する事故でレースが赤旗中断となります。

リスタート後のレースはその時点での順位となり、20週で争われる形となりました。ホールショットを奪ったのはまたもやジャック・ミラーで、レース序盤をリード。その後ドヴィツィオーゾはミラーを抜いてチェッカーフラッグを受けています。

ドヴィツィオーゾのレッドブル・リンクでの優勝はこれで3度目で、Ducatiにとっては5度目の優勝となりました。しかしミシュランにとっては、スペインでのヤマハ、チェコでのKTMに続き、3つの異なるトラックで異なる3つのメーカーが優勝したということで重要な意味を持つものでした。


表彰台争いは周回が異なるごとに激しさを増し、ジョアン・ミールはグリップの全てを発揮して、最終セクターでジャック・ミラーをオーバーテイク。これでジョアン・ミールはMotoGPクラス初表彰台として2位を獲得。

ミラーは3位と同時に独立チーム1位を獲得、先週の勝者であるブラッド・ビンダーは4位、バレンティーノ・ロッシが5位、中上 貴晶が6位、ダニーロ・ペトルッチが7位、ファビオ・クアルタラロ8位、イケル・レクオーナが9位、マーべリック・ビニャーレスが10位を獲得しました。ドライタイムが少なかったことからラップタイムの更新はならず、代わりにドヴィツィオーゾが最高速度320.4km/hを更新。

ミシュランが今回のレースで供給した6種類のタイヤの組み合わせのうち5種類がレース2で使用され、ドヴィツィオーゾはミディアムフロントにソフトリアを使用。ジョアン・ミールは前後ミディアム、ジャック・ミラーは前後ソフトで走行しました。表彰台を異なる3種類の組み合わせのライダーが獲得し、4位のビンダーはハードフロントにミディアムリアで、異なる5種類のタイヤをトップ4名が使用しています。

ミシュランとMotoGPはオーストリアに残り、レッドブル・リンクで開催となるスティリアGPに備えます。

アンドレア・ドヴィツィオーゾ

「タイヤをしっかりとマネジメント出来たので嬉しいですね。フィーリングは最高でフロントが特に良い感触でした。ブレーキングも深くまで突っ込めましたし、これで走行を組み建てることが出来ました。グリップは後半に悪化しましたけど、コンスタントに走行して優勝することが出来ました。」

ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「天候が安定しない1週間で、もうすこし安定したトラックタイムを確保出来ると思っていたんですが、雨が降っていたり、前夜に雨が降ったりしたコンディションでした。ですから、ライダー達はタイヤのポテンシャルを引き出すほどに走りこむことが出来ていませんでした。ポジティブな点としては、急激にかわりゆくコンディションの中で、タイヤが極めて迅速に状況に対応出来たことでしょう。」

「今日はトラック気温が上がったものの、雨が振る可能性も残っていました。ですからチームはどのタイヤを使用するのか直前まで迷っていました。接近したレースになりそうな展開でしたが、接触、転倒によりリスタートとなり短縮されたレースで決勝を争う形になりました。」

「20周の中でタイヤは全メーカーに最適な形でグリップを提供、5ブランドがトップ6を獲得出来たのは素晴らしい結果です。全てのメーカーに対して適切な性能を発揮出来たということですし、さらにラインナップしたタイヤ6種類のうち5種類が使用されたことは大変嬉しいことですね。」

「過去2戦は厳しい暑さ、ブルノの荒れた路面で厳しいレースが続いてきました。しかし今週は想定した内容に近かったため、ライダー達は様々なタイヤを選択することが可能でした。これで現在までに3つの異なるトラックで3名の異なるライダーが優勝していることになります。来週はここオーストリアでどのようなレースになるか楽しみです。」


(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)