ブレンボが分析する 2020年MotoGPカタルーニャグランプリ

MotoGPチャンピオンシップで全てのMotoGPライダー達と密接に仕事をしているブレンボのテクニシャン達によると、 カタルーニャ・サーキットはMotoGPカレンダーの中で最もブレーキングに厳しいサーキットの1つで、難易度指数1〜5段階では5に該当し、今年の開催カレンダーの中ではレッドブル・リンクと同様です。

通常の6月開催と比較すると、路面温度と気温は低くブレーキの冷却にとってはプラスとなります。ブレーキングシステムはターン1のブレーキングで激しいストレスに晒されます。これは全長1,047mのストレートによるものです。

マルケジーニホイールによるメリット

11チームのうち7チームが、2000年よりブレンボの関連企業であるマルケジーニの鍛造マグネシウムホイールを使用しています。5本スポークのY字側タイプ、7本スポークの前後ホイールなどが存在し、すべて3Dの密閉多重鍛造と熱処理によって製造されています。

その最大の特徴は高い剛性と慣性の最小化です。ホイールが軽量であることで(回転するバネ下質量であるタイヤも関連する)加速性が向上し、バイクの向き変えが容易になり、ブレーキに対する反応も向上します。

カタルーニャGPにおけるブレーキ

カタルーニャGPにおいてライダー達は右コーナーのブレーキングで6回、左コーナーのブレーキングで3回、合計で1周あたり29秒間使用します。これはレース全体で30%を占めます。対象的にF1の場合は1周あたり15秒以下、レース全体で16%ブレーキングしていることになります。

MotoGPライダーがブレーキレバー入力する力は1周あたり34kgです。スタートしてからチェッカーフラックを受けるまでの間では合計820kgとなり、世界選手権で使用されるスペインのトラックの中では最も低い数値となります。F1の場合はドライバーがブレーキペダルに入力する力は1周あたり800kg、レース全体では62tに及びます。

カタルーニャGPで最も厳しいブレーキングセクション

9つのブレーキングセクションにおいて3つがブレーキにとって要求が高いとされており、4つが中程度、残りの2つがブレーキに優しいとされています。

最もブレーキにとって厳しいブレーキングセクションはターン1になります。ここではバイクは330km/hから100km/にまでわずか5秒間で減速します。ライダーたちはブレーキレバーに5.4kgの力を入力し、減速Gは1.5g、ブレーキフルードが受ける圧力は11.6barになります。

(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)