ホルヘ・ロレンソ「ジョアン本当におめでとう。スペイン人、マヨルカ島出身として誇らしく思う。」

ジョアン・ミール

レース後に開催されたプレスカンファレンスでは、ホルヘ・ロレンソがゲストとしてオンライン参加。タイトルを獲得したばかりのジョアン・ミルに、同じくマヨルカ島出身のライダーとして、2つ質問をしている。ホルヘが語るように、23歳のジョアン・ミルの落ち着きは、コンスタントさは素晴らしいもので、これからさらなる活躍を期待してしまう。

ジョアン・ミルは今日歴史を作った

ホルヘ・ロレンソ

「君のタイトル獲得を本当に嬉しく思うよ。君が1勝しかしていないと言う人もいるけど気にするな。君は間違いなく今年最強で、最もコンスタントなライダーだった。君の走りはスペイン人、マヨルカ島の人にとって誇らしいものだった。それにスズキは20年間タイトルから遠ざかっていたわけで、君は今日歴史を作ったんだ。」

「そして君はスペイン人としてMotoGPクラス3人目の世界チャンピオンで、500ccを入れた最高峰クラスでは、スペイン人初のチャンピオンであるクリビーレから数えて4人目のチャンピオンだ。そして今年は君のMotoGP2年目だけど、参戦2年目で世界タイトルを獲得出来たことは本当に素晴らしい。
ジョアン・ミル

23歳の若者としてのプレッシャーのコントロールは見事

「君のレースを通じた落ち着き、プレッシャーのコントロールの仕方は、23歳の若者には本来難しいものだ。君は成熟した男として世界チャンピオンを獲得した。本当に嬉しいし、スペイン人、マヨルカ島出身として誇らしく思うよ。」

「君に1つアドバイスすることを許してもらえるならば、今この瞬間を最大限楽しんで祝って欲しい。クレイジーにパーティーをして欲しい。まだ23歳だしこの先20年間優勝し、タイトルを獲得するチャンスがある。そしてこれからも成績を積み重ねて欲しい。」

「しかし何が起こるかわからないスポーツだから、1週間でも、2週間でも最大限に家族や友人楽しんで欲しい。世界タイトルはそう簡単に取れるものではないからね。世界タイトル獲得本当におめでとう。

ジョアン・ミル

「ホルヘありがとう。あなたは常に僕が参考にしてきた選手です。あなたのレースに挑む時の落ち着きは、常に自分にも求めてきたものです。あなたが小排気量クラスでタイトルを獲得した時、僕は家でテレビを見ていたんですが、強靭なメンタル、意思の強さを感じました。」

「でも、自分も今このタイトル獲得を経験して、あなたが周囲に示していた立ち居振る舞いというのは、内面を反映したものではなかったんだと気づきました。自分も周りには”緊張はしてませんし、プレッシャーも感じません”と話していましたが、実際はそんなことはなかったんです。ですから、あなたの立ち居振る舞いは本当に賢い戦略だったんだと感じました。」

ホルヘ・ロレンソ

「ありがとう。そうだね。初めてのタイトル獲得がかかったレースの前日というのは本当に寝れないものなんだ。Instagramでもメッセージを送ったように、必要なのは自分の走りだけに集中すること。ベストを尽くすことなんだ。何が起こるかだとか、ネガティブなことには意識を向けないことだ。そして君は今日完璧にそうした走りをしていた。本当にこのタイトルは君にふさわしいよ。

タンク両端の出っ張りはブレーキング時のホールドのため?

「実は君に2つ質問がある。自分はライダーだった時に、Ducati、ホンダの時は特にバイクのエルゴノミクスにこだわっていた。こだわりすぎていたと言えるかもしれない。だから、君のバイクのタンク両端についている出っ張りにすぐ目がいったんだ。あれはブレーキングの時に脚によるホールドをサポートするためのもので、腕に力をかけないようにするためのものなのかな?自分もDucati、ホンダ時代に似たようなものをつけていたけど、君のものはこの2年間でさらに進化したような形状と言えそうだね。」

ジョアン・ミル

そのとおりです。確かに体のポジションは本当に重要ですよね。自分の場合はスズキの1年目のポジションが本当に快適だったんです。ですからそこから進化させて、ライディングを続けて疲れないように、ブレーキングのGを支えるため、そして体をバイクの後方にホールドさせるための形状にしています。実際、あなたがDucati、ホンダでやっていたものを参考にしているんです。あなたにも機能したものが、自分にも機能したということですよね。」

ホルヘ・ロレンソ

それは良かったよ。こうしたテクニカルなものを見れるのはいいことだね。2つ目の質問は、どこでどうやって世界タイトル獲得を祝福するのか?ということなんだ。自分の場合は3回ともマヨルカ島でやったんだけど、バスをレンタルしてマヨルカ島の市内をバスでパレードしたんだ。最高だったよ。君の計画を教えてくれないかな。」

ジョアン・ミル

今のこの状況では祝賀会は難しいんですよね。もちろんマヨルカ島でやりたいと思っていますが、多くの方がコロナで命を落としている状況ですからね。もちろん将来的にマヨルカ島で盛大にお祝いをしたいと思いますよ。

ホルヘ・ロレンソ

「そうだね。今はとりあえず少人数で祝賀会を開くのがいいだろうね。ジョアンあらためておめでとう!体に気をつけて!

(Photo courtesy of michelin)